朝
何時も通りに
靴箱の前まで行く司
そして司が靴箱を開けようとしたその時
ざばーーー
気持ち良い音と共に司はずぶ濡れになった
「これは一体・・・」
呆然としながらその場に立ち尽くす司。
そこへ殺気を漂わせながら一人の少女が姿を現す。
もちろんの事沙羅である。
「お姉様~♪」
そう言い飛び掛ろうとした所で司の姿に気づく。
司の体は水に濡れてビショビショだった。
「だ、誰がこんな事を・・・」
司が呟く。
「お姉様♪何時までもそんな姿じゃ風邪ひきますよ♪」
そう言い司の腕に腕を絡める沙羅。
「保健室で服を乾かしましょう♪」
そう言い司を引っ張って行く。
しかし、保健室が佐鬼のフィールドである事を完全に忘れている沙羅であった。
「さあ、お姉様♪服を脱いでください♪」
そう言い司ににじり寄って行く沙羅。
司は恐怖で後ずさるがそこは狭い保健室、すぐに司は追い詰められベットに押し倒される。
「ふふふ♪もう逃げられませんよ~♪」
そう言い涎を拭うポーズをとる沙羅。
とその時、保健室のドアが空けられた。
「あ~、何で職員会議ってあんなに退屈なんだろ?」
そう言い、ふと沙羅と目が合う。
沙羅の今のポーズは司を押し倒し今にも襲うというようなそんなポーズだ。
「佐鬼ちゃ~ん・・・助けて・・・」
その言葉を聞いて現実に戻ってくる佐鬼。
そして息を大きく吸い込み・・・
「何しとんじゃ小娘~!!!」
その叫びは校舎中に響いたとか。
「佐鬼ちゃん、怖かったよ~」
司が佐鬼に抱きつきながら泣いている。
その司を教室へ向かわせた後、保健室では・・・
「いい加減にしなさいね~♪小娘~♪」
そう言い沙羅との間をだんだんと縮めていく佐鬼。
「此処は一つ穏便にしましょう・・・ね?」
「却下♪おしおきタイムよ♪」
即答しさらに距離を縮める佐鬼。
見事に形成が反転している。
そして・・・
「きゃあああぁぁぁぁぁ・・・」
少女の叫びが学校中に木霊した。
司が送るフリートークコーナー
ぱふぱふドンドンドン
「はい司です♪」
「竜也だ」
「今回の水ってまさか・・・いじめ?」
「案外沙羅の仕業やったりして」
「・・・そんなわけ無いよ~」
「だよな~、まさかな~」
「お姉様~♪」
ガシ
「小娘~」
「佐鬼先生、邪魔ですよ♪」
ずるずるずる
「なんだったんだ?」
「そう言えばこのごろ竜君出てないね♪」
「あ、ああ・・・狼牙も出てないしな・・・」
「そろそろ次回辺りでまたシリアスになりだすから出ると思うけど・・・」
「思うか・・・」
「それではまた次回に~」
「きゃああああぁぁぁぁぁぁぁ・・・」
「何か聞こえたような・・・」
「気のせいだよ竜君♪」
「そやな、それじゃあ行こうか」
「うん」