永久への約束 ~とわへのやくそく~

秋の空

第拾参羽 「日常」

戦士たちはそれぞれの生活へ戻る

そして日常と言う平和が訪れ

そして

・・・・・・・・・コワサレル






ここは六弦高校のとある教室。
窓側の席で空を見上げ何時もよりボーっとしている司と、何時ものように鼾を欠きながら寝ている竜也。
何時もの風景。だが、何処か二人とも疲れているのは昨日の戦いのせいだろうか・・・

キ~ン、コ~ン、カ~ン、コ~ン・・・

「今日はここまで」

そう言い教科書をパタンと締める教師。
何時もの光景。

「起立、着席」

何か抜けていると思うけど、これも何時もの光景。
そんな授業も終わり、放課後となる。

「司、司ー、お~い、司~」

何時の間に起きたのか竜也が司の前に立ち手を振っている。
当の司本人は眠っているわけでもなくボーっとしたまま動こうとはしない。
竜也は司のほっぺたを叩いてみる。
ぺちぺちぺち、と乾いた音がして司は竜也に気がつく。

「あれ・・・?竜君どうしたの?」
「どうしたの?やない・・・どうしたんや?ボーっとして・・・」

竜也は溜息をはきながら司を見る。
その時司の顔の変化に気がつく。
さっきは夕日のせいも在ってか気づかなかったが司の顔は、僅かに赤み掛かり火照っている。

「司、ちょっとじっとしてろ・・・」

竜也はそう言うと司の額に手を当てる・・・
そして、一気に息を吸い込み・・・

「こんなに熱があるのに、家でおとなしく寝とかんかい!!!」

竜也の声につられたかのように帰ろうとしていた狼牙がこちらを振り向き歩いてくる。

「どうしました、たつ「開祖様~!!!」・・・」

何か言いかけた狼牙を押し置けて佐鬼が教室に走りこんでくる。
そして、熱を測りそのまま教室を出て行ってしまう。
後に残された二人はそのまま二人が出て行ったドアを眺めていた・・・
そんな日常、何処にでもあるような・・・そんな些細な事。
そして、四人で医療技術の整った王龍組に泊り込む事になった。
もちろん、司の意見を無視して佐鬼と竜也が勝手に決めた事である。



司が送るフリートークコーナー

ぱふぱふドンドンドン

「はい、司です」
「司、こんなん良いからさっさと寝てろ」
「でも竜君・・・私が居ないとここって進まないと思うよ・・・」
「休めば良いやろうが」
「でも・・・」
「もう良い、さっさと終わらせたらいいんや!!」
「う、うん・・・それでは皆さん・・・また次回に」
「さっさと帰って横になるんやで?」
「でも、竜君のところにお泊りなんて凄く久しぶりだね♪」
「さっさと行くで・・・」
「あ、待ってよ~」