彼のものを封じた地へと

その速さは

風よりも早く

一度舞えば山を越えるほどのもの

陰陽寮からの手紙の内容は

信じがたく

だが

ありえない事ではなかった
永久への約束~とわへのやくそく~
第弐拾弐羽「後鬼」
秋の空
『佐鬼さん、急な話なのですが貴女に後鬼封印の地へ行ってほしいのです。
先日、後鬼を封じるための鬼門が何者かの手によって破壊されました、近いうちに後鬼は復活するでしょう
そこで貴女に後鬼を再度封印してほしいのです。
後鬼を封じるには人間に生まれ変わった貴女だけでは力不足でしょう、そこで、心強い魔物を送りました
うまく後鬼封印を果たしてください』

佐鬼はその手紙を手にした瞬間颯爽と教室を飛び出した。
全ての力を使い目的の地へと走る。
陰陽寮からの依頼などは関係ない、後鬼・・・ただ一匹の魔物を打つために、佐鬼は走りつづける。
そして、後鬼の封じられた地に付き驚いた。
100年前後鬼を封じた時にはこの土地は木の生い茂る森だった。
だが今は木々は枯れはて、川は干上がり、臭気に満ちていた。

「間違いないか・・・後鬼・・・いえ、私の弟『鬼一』・・・まさかこの手で彼方を封じる時が来るなんてね・・・」

佐鬼が目の前の巨石に向かい話し掛ける。
すると石の中から低くそして鋭い声があたりに響く。

『この殺気・・・前鬼か・・・くくく・・・人間に成り下がった貴様にこの最強の鬼後鬼様を封じる事ができるとでも思っているのか?』
「まだ彼方は完全に復活してはいない・・・こんな方法で彼方を殺すのも嫌だけどまた封印させてもらうわ」

そう言い石に手を当て目を瞑る。
その瞬間石に大きな亀裂が走る。

「どう言うこと?まだ鬼門は五つ残っているはず・・・」

そして石が完全に二つに割れ中から一人の少年が現れた。
後鬼、全ての終わりを司る鬼。

「ふはははは、我完全復活せり」

後鬼の咆哮、大地を震わせ空を殺す・・・
その瞬間佐鬼は悟った『勝てない』と・・・

「がは・・・!!!!」

佐鬼が後鬼に神経を集中した瞬間、佐鬼は後ろから凄まじいまでの衝撃を受ける。

「朱雀か・・・全ての鬼門は破壊したようだな」

後鬼が佐鬼の背後に現れた鳥のような魔物に向かい話し掛ける。
その言葉に頷き後鬼の元へと飛んでいく朱雀。

「かは・・・十二神獣を・・・盗んだのはお前だったのか・・・後鬼」

佐鬼が後鬼を睨みつける。
その瞬間佐鬼の体は霞みその場から消え去る。

「天邪鬼か・・・流石に我でも空間移動は出来ぬからな・・・」

そう言い朱雀に何かを言った瞬間朱雀は飛び立った、獲物と言う名の生贄を探しに。



「全く・・・先走りすぎなんだよ・・・」

少年が佐鬼に肩を貸しながら木から現れる。

「すまない・・・今回は私の不注意だ」
「おいおい、佐鬼ネエがそんなんでどうするよ・・・後鬼を封じる事ができるのは今となっちゃ佐鬼ネエだけなんだぜ?」

少年はそう言いそっぽを向いてしまう。

「本当に・・・すまなかった・・・」

そう言い佐鬼は気絶した。

「さてと、それじゃあ一度退却しますか」

そう言い姿を消す少年。


To Be Continue


司が送るフリートークコーナー

「はい司です♪」
「天邪鬼です」
「それじゃあ今回は後鬼の説明と言う事ですね」

後鬼<ごき>
全ての終わりを司る鬼。
鬼の中でも前鬼に告ぐ実力を持っていて、その力は山をも吹き飛ばすと言われている。
佐鬼(前鬼)の弟にあたり現世での名を鬼一と言う。

「こんなもんだね」
「それでは次は天邪鬼の説明です」

天邪鬼<あまのじゃく>
子鬼の一種で悪戯が大好きな妖魔。
空間を自在に操り自分と同じ大きさの物までなら一緒に運ぶことができる。
元は子供だったものが拭いきれない過ちを犯したため鬼に転生したと言われている。

「こんなものかな?」
「朱雀は前にやったしね・・・このくらいだね」
「「それではまた次回~♪」」
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