その終わりは

あっけなく

また

それ以上の代償がある

一つは倒れる者

そしてもう一つは・・・
永久への約束~とわへのやくそく~
第八羽「開祖」
秋の空
屋上では戦闘が終わった今でも静寂が漂っていた。
竜也の目の前に居る少女は先ほどまでの外見とは違い髪は白髪から漆黒へ、瞳の色は黒から淡い緑へ、そして立つ事もままならないような殺気・・・その空気に
耐えかねた竜也が口を開く。

「つかさ・・・か?」

竜也の呟き。
目の前の変わってしまった司への確認の呟き・・・だが、

「そうだ、我は陰陽師『御剣司』」

そう答える司。
そして、辺りを見渡したかと思うと・・・

「いい加減に出て来たらどうだ?佐鬼、狼牙」

その言葉が合図だったかのように、影から二つの人影が現れる。

「・・・転生、おめでとうございます。開祖様」

そう言い男が膝をつく。
格好からするとこの学園の生徒だと思われる。

「やっぱり開祖様って何度生まれ変わっても可愛いですね~♪」

そう言い司に駆け寄る女。
その女の人は白衣に身を包み、医者のような格好をしている。
その女の人を引き剥がし、気だるそうに話し出す。

「それが、転生にはまだ時間がかかりそうだ・・・」

その言葉を聞き男が声を荒げる。

「どう言う事です、現に今こうして貴女が出てきているではないですか?」

その答えに司は首を振って言葉を続ける。

「我が転生する時、この少女の人格は完全に消えるはずだった・・・だが、この魂は我が乗り移っても消える事無く存在し続けた」

その言葉に竜也が反応する。

「消えるはずやった?」
「竜二君、開祖様になんて口の聞きかたしてるの?」

そう言いながら今度は竜也に寄りかかろうとする女。
竜也はそれを振り払い疑問に思った事を聞いてみる。

「りゅうじ?誰の事や?」

その言葉を聞いた二人は驚きの表情を浮かべる。

「おっどろいた~♪まさかとは思うけど・・・」
「・・・記憶が無いのか?」

竜也は今ここで起こっている事が掴めなくて呆然としていた。

「ぅぅぅ・・・・・・・・・」

そんな声が聞こえてくる。
竜也がその方向を見るとそこには、傷つき倒れている魁斗の姿があった。

「そうや、そんな事よりこいつを助けたらんと・・・」

その言葉を聞き女が哀れみのめで竜也を見つめる。
竜也はその顔に苛立ちを覚えた。
だが女はそんな事はお構いなしに話しだす。

「はぁ、そいつならほっといても大丈夫よ」

女は盛大に溜息をついて説明する。だが一言二言足らないため真意が伝わっていない。
そんな女の変わりに男が口を開く。

「・・・私が説明しよう・・・それと、私は狼牙・・・これが、佐鬼だ」
「これって何よ~」

狼牙と名乗った男の言葉に佐鬼が口をはさむ。
が、狼牙はそんな言葉に耳を貸さず話を続ける。

「その少年、見た限りでは幽体・・・いや、思念体のようなものだろう・・・司様は陰陽師の開祖、その存在自体が霊体に力を与え回復させるのです・・・ですから、その少年はほおって置いても大丈夫なのです」

その説明を聞いてほっと息をつく竜也。
先ほどの狼牙の言葉の通り魁斗はすでに腕が再生して傷も見当たらなかった。

「それはそうと問題は白虎だな・・・」

そう言い白虎が飛び降りた場所を見つめる司。
その言葉に佐鬼が答える。

「そんなの開祖様が行かなくても私たち三人で何とかなりますよ♪」

その言葉にまたかと首を振る狼牙。

「ちょっと待て、三人って何や?もしかして俺も入ってるんか?」

その言葉に頷く佐鬼。

「・・・諦めましょう・・・佐鬼はああなると止められません」

そう言い竜也を校舎の中へと引きずっていく二人。

「あの二人にも困ったものだ」

一人取り残された司が溜息をはき、魁斗を眺めていた・・・


To Be Continue


司が送るフリートークコーナー

・・・・・・

「何だ?このゴミは・・・」
「開祖様♪そんなのほっといて先に進みましょう♪」
「そうですね・・・」
「今回は竜也君の質問を・・・」
「司は何時もとに戻るんや?」

・・・・・・・・・・・・

「それではサヨウナラ~♪」
「無視かよ」
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