下校時間だと言うのに

家路につく生徒の波を書き分け

逆走する生徒が一人

その表情は焦りと不安

そして恐怖で青ざめていた

そして

目的の場所へ辿り着く
永久への約束~とわへのやくそく~
第七羽「戦い」
秋の空
ガラ

ドアを開ける音と共に竜也は司の席へと向かう。
司は自分の席に座り窓の外を眺めていた。
その光景は絵画のように美しく神秘的で、一瞬竜也は司に見惚れてしまう。
その考えを振り払うかのように首を2,3回振り、司に声をかける。

「司、急いで屋上まで着てくれ」
「竜君どうしたの?そんなに息を乱して」

どこかぼんやりした声で竜也に問い掛ける。

「白虎がでた・・・今は魁斗が食い止めてるけど、そう長く持ちそうに無いから来てくれ」

その言葉を聞いて司の顔色がみるみるうちに変わって行く。
そしてそのまま教室を飛び出していってしまう。



ここは屋上
そこでは一人の少年と白い獣が対峙していた。

『くくくく、貴様ごときが我を止められるとでも?』

そう言い嫌な笑いを浮かべる白虎。

「これは、早まったかもしれませんね・・・ですが、竜也さんが司さんを連れて来るまではどうあってもここから逃がすわけには行きません」

そう言い懐から符を数枚取り出す。

『そんな物で我に傷をつけることなど出来ぬと言う事がまだ解らぬのか』

そう言い魁斗に向かい突っ込む。
その速さは風の如く、あっという間に距離を詰められてしまう。
白虎の体毛は金剛石よりも硬く、そして、それに反して柔らかい。
そしてその体毛は全ての攻撃を弾き、防ぐ最強の鎧。

「ですがその鎧にも一つだけ弱点があります」

そう言い魁斗は白虎の口の中に手を突き入れる。
その手には先ほど取り出した符が握られている。
白虎はその腕を迷わず食いちぎり飲み込む・・・
その瞬間、口の中に入った符が激しい光と共に爆発を起こす。

「・・・その体毛の・・・中は・・・それ以上に脆い・・・と言うこと・・・です」

魁斗の顔は苦痛に歪み、それでも白虎の方を見続ける。
このまま終わってほしい。
ただその一心で煙の中心を見続ける。
だが、その願いも虚しく煙の中から獣が姿を現す。
が、その姿はさっきより幾分でかくなったような気がする。

『くくくく、流石は陰陽師・・・少しの血でここまで強い呪力を持つとは・・・』

それは見間違いなどではなく魁斗の呪力を吸い力を上げた証拠だった。

「絶望か・・・すいません、司さん・・・やはり僕では勝つどころか・・・時間稼ぎにもなりませんでした・・・」

そう言い目を閉じ諦めかけたその時、急に勢い良く昇降口の扉が開けられた。

「魁ちゃん」

すぐさま司が飛び込んでくる。
それに続き竜也も屋上に転がり込む。

「司さん・・・何とか間に合いましたね・・・」

魁斗はそう言い気を失う。
その時、屋上に強風が吹き荒れる。
その風は司を中心に渦を巻き、まるで生きているように吹きすさぶ。
突風にあおられ白虎が瞬きをした瞬間、司の姿が消える。
その刹那、白虎の体は屋上の端まで吹き飛ばされる。
さっきまで白虎が居た場所には司が立っていた。
だがその外見は今までのそれとは違い、白髪は漆黒に、瞳は黒から淡い緑へ・・・
変貌そう言う言葉が当てはまるほど司は殺気に満ちていた。

『く・・・この力、まさか主殿か・・・?』

その瞬間白虎は屋上から飛び降りる。

「逃げ・・・た・・・」

竜也が呟く。
そこには戦いの後は無く、ただ魁斗の血と傷ついた魁斗が居るだけだった。


To Be Continue


司が送るフリートークコーナー

ぱふぱふ ドンドンドン

「はい司です」
「竜也さんだぞ」
「竜君、今日はなんだか気元が良いね・・・」
「そうか?」
「それはそうと何か聞きたい事とかある?」
「えっと、そう言えば誰かが契約のデメリットは解ったけどメリットがつかめへん・・・って言ってたような・・・」
「それでは説明どうぞ」

契約はその契約者に自分の呪力を分け与える事によりそのものが持つ呪力の加護を意図的に契約者に与える事ができる
呪力の加護がある限りその呪力より弱い呪いは呪詛返しにしその体をある程度守る事ができる

「・・・これがメリットか?」
「まだあるんだけど・・・それは何時か解るよ」
「そうか・・・ところで、主って何や?あるじって」
「・・・それは・・・言いたくないよ・・・」
「そうか、まあ良いわ・・・それじゃあこの辺で」
「「また次回に」」
「次回って何時になるんだろ?」
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