僕は…マナに、「好き」という感情を抱いた…。

僕の両親は僕を愛してくれたけれど、仕事上、僕は一人でいることが多かった…。

不器用な性格だから、友達も出来なかった…。

そんな時に突然引っ越してきたマナは、寂しくて公園にいた僕に初めて会って、こう言ってくれた。

「寂しいの?私も一人だから寂しいんだ…ねぇ、一緒に遊ぼうよ♪」

嬉しかった。

もしかしたら、その時から好きだったのかもしれない…

それからずっと一緒にいて、いつも傍にいて、寂しさから僕を守ってくれた。

そして今は、中学の3年生…。

成長した僕は想いを大きくさせていった…。

でも…伝えることが出来なかった…。

それは、

受け入れてくれるかもしれない…ずっと一緒にいたのだから…。

そんな気持ちと…

嫌われたくない…嫌われるくらいなら…このままの方が…良いよね…。

という気持ちが互いにぶつかり合っているからだった…。

まだ…怖いんだ…一人になるのが……

マナ…この想いを伝えても、ずっと寂しさから守ってくれる?

 

 

私は…シンジに恋をした…。

親戚…そして、両親でさえも微笑んでくれなかった自分に対して、優しく微笑みかけてくれたシンジに…。

シンジとは7歳の頃引っ越したとき、すぐに両親が仕事に行ってしまって慣れない道を一人で歩いていた時に公園で出会った。

そこでシンジと遊んで、それからは一緒にいるようになった。

きっと、その頃には既に好きになってたんだろうな…。

そして今は、もう中学3年生。

何度も自分の気持ち伝えようとした…でも、伝えられない…。

一歩手前でどうしても、言えなくなってしまう…。

彼は愛してくれるかもしれない…。

でも…でも…やっぱり怖い…!

だれからも、微笑んでもらえなくなることが…。

シンジに微笑んでもらえなくなることが…。

シンジ…ずっと微笑んでいてくれるよね?

 

 

 

 

いつも寂しさから守ってくれた彼女

いつも微笑んでくれた彼

 

-前編-

 

サウンドウルフ

 

 

 

 

碇家玄関前

 

「えっと、髪、良し。服、良し。笑顔、良し!」

栗色の綺麗な髪をした、ショートカットな美少女が碇家の前で自分の容姿をチェックしている。

薄いクリーム色のワンピースという服装からいってデートだろう。

良く似合っている。

「あ、わかる?どう私、きれい?これ、シンジが選んでくれたんだ♪」

あ、いや、ナレーションの僕に言われても…うんきれいだ。

「ありがと。」

はい、それじゃもう、話し掛けちゃだめだよ?

「ハ〜イ♪

さて、

霧島マナ゛

それがこの美少女の名前である。

作者のお気に入りなキャラである。(爆)

あ…そんなことより…今、マナは毎朝欠かすことの出来ない行事…『シンジを起こしてあげなきゃ♪私って健気だなぁ♪』なるものを行っていた。

命名は、当然彼女自身である。

ピンポ〜ン

『は〜い。』

なんだかかなりマナに似た声(爆)がインターホンから返ってきた。

「おはようございます。ユイおばさま。マナです!

『おはよう。いつも通りカギは開いてるから入って。』

「はい。お邪魔します。」

そう言って、碇家の中へと入る。

そして、キッチンにいる綺麗な母親、碇ユイに改めて挨拶する。

「おばさま、おはようございます♪」

「ふふ、おはよう。」

「あの、シンジ…寝てます?」

マナが恐る恐る聞く。

「ええ、いつもの様に寝てるわ。日曜でも変わらないわ…。ホント、マナちゃんが来てくれて助かるわ。」

「いえいえ気にしないでください。あ、じゃあ起こしてきますね♪」

「おねがいするわ。」

 

シンジの部屋

 

会話を済ませ、マナはシンジの部屋へ直行。

ガチャ…

部屋を開けてみると、シンジが当然のごとく寝ていた。

「いつもの事だけど良く寝てるなぁ。可愛い♪」

マナは暫く、シンジの顔に見とれていた。

「さてと、今日は、デートだ!そして…今日こそ…言わなくちゃね…。」

そう言うとマナは黙ってしまう…。

ちなみにデートの内容は二人きりでのピクニックである。

3分後…

「あ、起こさなきゃ!シンジ起きて。朝だよ!

「んん?あ、マナおはよう。どうしたのこんな早く…。」

この起きてきた中性的で結構美形な少年は

碇シンジ゛

という。

マナの想い人である羨ましい男だ。(爆)

さて、会話に戻ろう。

「えへへ、早くシンジに逢いたくてさ…だから来たんだよ。…それとも、迷惑かな…。」

上目遣いで、最後のほうは涙目である。

これを食らった男(食らったことがあるのはシンジのみだけど…)は撃沈する(100%♪)。(笑)

当然シンジは…

「迷惑なんかじゃないよ!えっと、その…嬉しいよマナ。ありがとう。」

と言って多くの女性の心をつかむようなそれはもう母親譲りの微笑みを見せる。

マナはこの微笑みが好きだった。

自分に向けられるこの微笑み…優しい優しい微笑み。

話がずれるが、シンジはこの微笑みをいろんな人に向けるので、マナがちょっと妬いてしまうので、なだめるのが大変らしい。

予断だがシンジに他意はない。

純粋なだけである。

また、会話に戻ろう。

「あ、うん…。どういたしまして。そうだ…ねぇシンジ…。」

「なに、マナ?」

「今日は…今日デートはいっぱいいっぱい楽しもうね♪」

シンジに負けない笑顔でマナは言う。

シンジは顔を赤くしながらもマナのワンピースを見て、あることに気付く。

「うん!あ、マナ、そのワンピースってさ…この前の最初のデートで僕が買ってきたやつだよね?」

「ふふ。そうだよ、シンジ。シンジが選んでくれた…大切な…ワンピースだよ…。」

「あ、ありがとう。」

「なにが?」

「えっと…その…僕の選んだの着てくれて…。」

「どういたしまして。」

「マナ…。」

「シンジ…。」

「はいはい、シンジ、マナちゃん。ご飯できたからちょっと中断してくれる?デートがあるんだから、続きはそこでね?」

イイ感じな二人の様子を、「それはデートでしなさい」と言わんばかりに(というか言っている)ユイが止める。

「「あ…えっと、その…行こっか?」」

見事なユニゾンで二人はリビングへと出ている…。

ちなみに中断したとはいえ、ユイは二人の思いをよくわかっているの何の悪意も無い。

こんな部屋でよりもデートで二人っきり方が良いに決まっている。

というよりも…ただ単にユイは「シンジの成長記録♪」を作りたいと言うのが65%だろう…。

そいて…驚くことが1つ…シンジくんいつ着替えた?

さて、先程ピンクなフィールドを余裕で出していた二人なのだが…。

しかし、冒頭部分のように二人はまだ自らの想いを伝えていない。

拒絶…それがあるために二人は恋人の一歩手前で止まっている。

これは二人にとって最大の壁であり、最大の恐怖なのである。

つまり…それさえ克服すれば、二人は…本当の幸せへと進める…。

しかし、先程のマナの「言わなくちゃね…。」と言う発言より…マナは踏み出したようである…。

そして、シンジもまた…

(マナ…今日こそ…言わなくちゃ…そう今日こそ…。)

決断していたようだ…。

 

リビング

 

リビングに出てきてユイ、シンジ、マナは席につく。

ゲンドウは既に席についている。

この時、当然マナはシンジの隣である。

そしてユイの隣にゲンドウ、という感じになっている。

朝食を取る間、珍しいことにゲンドウとシンジが話す。

「シンジ、今日はマナ君をしっかりと守ってやれよ。」

「え?と、父さんが、僕にアドバイス…。」

「当然だ。親の義務というものだ…。」

「義務ならこれが初めてではいけないような気がする…。」

シンジがもっともなことを言う。

ゲンドウはというと…

「も、問題無い。」

動揺してる…。

無いことは無いけど…と思うあなたは良い父親、母親になれるでしょう。

マナとユイはというと、会話を聞いて、感想を言っている。

「あら、マナちゃん、シンジが守ってくれるそうよ?」

「え、本当、シンジ?」

「本当だよ!父さんに言われたからじゃなくて…僕の意志で…マナ、君を守って見せるよ。」

「シンジ…嬉しい…!」

これがご飯食べながらじゃなきゃ、とっても良い場面なんだが…。

と、こんな感じで、碇家+マナの朝食は過ぎていく。

これで、よく付き合わないな…と思う人が多いでしょう…。

作者もそう思うからだ!(爆)

といってる間にシンジとマナが出かけるようだ。

「それじゃあ、行ってくるね。」

「行ってまいります。」

「気を付けてね?」

「ふ…シンジ、何も無く帰ってくることの無いようにな。」

「わかってるよ。それじゃ。」

ガチャン!

これ以上ゲンドウに言われたくないのか、とっとといってしまうシンジ(とマナ)。

「シ、シンジ!まだ言うことが…!!」

「はいはい、言うのはそれだけで十分ですから…。」

「そんな…。」

哀れゲンドウ。

キャラも良くなって(?)いたのに…。

 

とある歩道

 

さて、ゲンドウから逃げたシンジとマナは今、歩道を歩いている。

「はあ。父さんってばいつもとなんか違うよなぁ…。マナもそう思わない?」

「う〜ん、おじさまっていつも寡黙な人だもんね。」

「だろう?なにか絶対企んでるよ。」

「企むってそんな…。そこまでは…。」

シンジはいつもは鈍感なその頭が冴えて何かに感づいているが、マナは何も知らないのでそんなことはないと思っても仕方ないだろう。

しかし…そこまでしてる事実があるから作者としても弁解の仕様がない。

「実は僕の成長記録とか作ってたりして…。」

「あ、有り得るなぁ、それ…。」

シンジくん今日は随分と冴えてるな…。

と、そんなことを言っている内にバス停についた二人。

でも、まだバスは来そうにない。

よって二人は立ってても仕方ないのでベンチに腰掛けることにした。

「ねぇ、シンジ。」

「何、マナ?」

「今日行くところってどんなところなの?」

「父さんの会社のピクニック場だよ。確か、『ネルフ・ピクニックパーク』だったかな。本当は、テーマパークとかの方が良いと思ったんだけど、そういうところだと言いにくい事があってさ…。」

「言いにくい事?」

「あ、いや、えっと、その、何でも無いよ。あはは…。」

「ふ〜ん?」

「あ、信じてないね!」

「シンジ動揺しすぎだもん♪」

「あ…。」

頭冴えてもいつもと同様…墓穴掘ってるね♪シンジくん。

「ほっといて下さい!!」

「シンジ、作者さんと?」

「え、あ、うん。」

あ、こらこら、反応しちゃだめでしょ…

「そうですね。話し進みませんし…。」

はい、次行こう。

「あ、バス来たよ、シンジ♪」

「よし、それじゃ乗ろう。」

バスの中に入るシンジとマナ。

 

バス内

 

馬鹿みたいに混んでるバス…

「うわ、結構混んでるな。マナ平気?」

「あ、うん、大丈夫だよ、シンジ。」

とその時…

ガタン

「キャッ!」

「マ、マナ、危ない!」

「あ、シ、シンジ…。」

バスが揺れ、マナが倒れそうになったところを咄嗟に抱いて庇うシンジ。

「だ、大丈夫?」

「う、うん。え〜と…その…アリガト、シンジ♪」

「ど、どういたしまして。」

フィールド展開にて周りの様子がわからない二人…。

と…思っていたらすぐに気付いて体制を整える。

その後、すぐにアナウンスが入り、慌てて降りる。

『双子山、ネルフ・ピクニックパーク前でございます。御降りの方は…』

「「お、降りま〜す!」」

果てさて、二人はちゃんとデートできるかのか?

そして、お互いの想いを伝えることは出きるのか?

 

                To be continude…

 


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