俺は海神航、亞里亞からは今でも兄やと呼ばれている。
年齢は22才、米国に留学し、バード大学院生である。
妹の亞里亞は15才、ジュニア・ハイスクールに通う3年生である。


話は5年前にさかのぼる。

プロミス島での兄と12人の妹達との共同生活も終わり、兄の航の留学に伴い、妹達はそれぞれの生活へと戻った。
本当は妹達全員と一緒に暮らしていきたい、だが、現実的な話、その想いを受け止めるには航は未熟な若者で妹達を守れる程の強さを持つ兄でない
……そう考えた俺は事業家への道を志し、立派な大人になるべく留学を志した。

その結果、ある妹は両親の許へ、ある妹は俺についてきて米国に来た妹もいた。
その時、亞里亞は、両親の許へと帰っていた。

しかし、3年前、亞里亞がふさぎ込んで困っていると、亞里亞の両親から相談をうけた。
ふと、俺の留学が決まって亞里亞と別れる時の、亞里亞が言っていたことを思い浮かべた。

「亞里亞……兄やに、もっといろんなこと……教えてもらいたいの……。
 兄やといると……何をしても楽しくて、亞里亞……なんでもできるの。
 兄やと……ずっといっしょにいたいの。いつも、いつも……
 兄や……。亞里亞のお家に一緒に住んでください……!」
「ごめん、亞里亞。亞里亞が大きくなったら、また一緒に住める時がくるから」
「くすん……兄や……亞里亞と離ればなれなの?……一緒に行ったらだめなの?
 くすん、くすん、くすん」
「ごめん、亞里亞。でも、亞里亞が本当に困った時には必ず来るからね」

あの時の亞里亞の泣き顔は忘れようにも忘れない。
俺はそれからも何度か亞里亞と会った。
亞里亞はいつも笑顔で俺と過ごすのだが、いつも別れ際には寂しい表情を浮かべる。
だから、俺はいつも別れ際には心を鬼にしてでも、去らねばならなかった。


俺は亞里亞とこれ以上離れて暮らすことが難しいと判断した。
そして、その事が、俺と亞里亞の間に兄妹とは違う別の関係をもたらした。
普通でないかもしれないが………俺は亞里亞を令嬢に育て上げる使命を負ってしまった。
 









二人の時
〜Forever〜
 
第3話 「兄やはプリンセス・メーカー」 〜亞里亞編〜
 
シルビア












あれは、3年ほど前の事……俺が大学に通っていた頃のことだ。
その頃、俺はちょっと広めの邸宅に移り住むことになった。
それは亞里亞の両親が提供してくれた別荘で、俺と亞里亞はそこで一緒に住むことになった。
そう、亞里亞は小学校を卒業してから、米国のジュニア・ハイスクールに留学したためだ。
じいやも亞里亞の世話係として米国にやってきた。

これらは、亞里亞の願いを聞き遂げた亞里亞の両親の配慮によるものだ。

「プロミス島から戻ってから、亞里亞は元気がなくなってしまったのです。
 亞里亞に話を聞いたところ、亞里亞が米国の兄やの許に行きたいと強く願うのです。それが原因かと」
「……そうですか」
「きっと、私達夫婦が忙しくて亞里亞に構ってあげられず、あの子に寂しい想いをさせてしまったからですね」

俺が亞里亞の両親に会うのはこれが始めてだった。
しかし、亞里亞の両親が亞里亞をどれほど想っているか、その気持ちを知るのに時間は掛からなかった。

「航君、亞里亞はプロミス島でとても楽しく生活していたようだね。
 臆病で人見知りのあの子が島から帰ってきた時、私は娘の成長をとても嬉しく思った。
 これも、すべては航君と他の11人の妹達のおかげだと感謝している。
 かわいい子には旅をさせろ、とはこの事なのかな」
「そんな、感謝されるほどのことはしていません」
「いいえ。あの子、いつもプロミス島での生活のことを楽しそうに話していました。
 それに、あの子は誰よりも兄やである航君を慕っています。
 そして、航君と姉達にとても愛されて情緒がとても豊かになったのですね。
 その事を私達はとても嬉しく思っています」

正直、俺は感謝されるのは照れくさいものがあった。
なぜなら、プロミス島での生活し始めた時、随分とまどい、最初は逃げだそうとすらしたからだ。
俺は妹達の想いに囲まれて、いつしか妹達が俺の心の全てを占めていった。
俺の功績のように思われるのもどうかなとも思った。

だが、そんな俺と妹達の影では、妹達の両親達の寂しい想いも存在していたのだ。
亞里亞の両親とこうして話している間も、両親が時々少し寂しげな表情を浮かべつつ話している。

「そうですか……でも、今は元気がないとじいやから伺いました。
 すいません、俺が留学を決めた事で、結果的に兄妹が今はバラバラに暮らすことになってしまって」
「航君が気にすることはない。
 それに、航君がしっかりしないと、いつかは妹達との絆も弱くなってしまうだろう。
 航君も、そのために自分を鍛える道を選んだのだろう?
 亞里亞も、それ故に我慢していたと言っていた」
「ええ。本当は私達がしっかり亞里亞を育てるのが親としての義務なのですが。
 でも、それを航君一人に背負わせてしまったみたいで、親としてはとても恥ずかしいです」
「でも、それでも……亞里亞はまだ幼いのですから。
 寂しい思いをさせた俺にも責任はある、そう思います」

亞里亞の父親はどこか悔しそうな寂しそうな、だが凛とした口調で話を続けた。
そばにいる亞里亞の母親も寂しさを隠せないような表情だった。

「そうか……。航君、もし君さえよければの話なのだが……
 亞里亞を米国のジュニア・ハイスクールに留学させる。
 亞里亞の願い通り、3年間、君と一緒に住むことを私達は承認したい」
「はい?」
「航君、亞里亞も反抗期なのか、私達よりも航君の言うことをよく聞きそうだからね。
 だから、航君に側にいて亞里亞をやさしく、時に厳しく導いてほしい。
 こんなお願いを、親の私から航君に頼むのは忍びないのだが、今の亞里亞を見ていると止むを得ないと考えてね」
「俺が亞里亞と一緒に住んで、亞里亞を導く、ですか?」
「亞里亞も年頃の娘、これからは上流階級の令嬢としての気品や作法も身につけねばならない。
 亞里亞とも話したが、亞里亞は航君の側に居られるなら、令嬢として学ぶべきこともきちんと身につけると、私達に約束してくれた。
 ……正直のところ、私達夫婦も、亞里亞とまた離れて暮らすのは本意ではないがね。
 どうか、私達の気持ちを汲んでくれないか、亞里亞のために。
 無論、亞里亞は大事な娘、私達夫婦が航君と亞里亞の二人に出来ることがあれば協力は惜しまない」
「私からもお願いします、航君」
「……分かりました。兄としてできることなら、協力させていただきます」
「ありがとう、航君。
 それに、君の負担が少しでも軽くなるよう、亞里亞のメイドも派遣しよう。
 メイドも随分と亞里亞の事を心配していて、どうしても一緒に行かせてほしいと申し出てくれたのだ」




こうして、俺と亞里亞は一緒に住むことになり、それからの3年間を過ごした。
両親の期待もあるので、この3年、亞里亞の事を毎日気にしながら過ごした。

(はぁ〜、何でこんなこと引き受けたのだろう……兄も楽じゃないよ)

俺は机に座って、自分の今週のスケジュールを紙にまとめていた。
ほどなくじいやがやってきて、亞里亞のスケジュール案を渡してくれた。

今週は、えーと……

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スケジュール

月 学校 テーブルマナー、ピアノレッスン
火 〃   社交ダンス
水 〃   学校の部活(吹奏学部)
木(祝)(学校休み) ★ボランティア、演奏パレードに参加
金 学校  学校の部活(吹奏学部)
土      ★吹奏楽部の定期演奏会:兄や様が観る、夕方、外食
日      ★両親の催すパーティに兄妹で出席
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そういえば、今週は亞里亞が入っている吹奏学部の部活の演奏会だったな。
亞里亞のフルートはいい音色なんだよね。
歌声がいいから、合唱もしているし、ボランティアの方でも評判がいいんだっけ。

はぁ〜、今週はパーティへの出席があるな……
ちょっと頭が痛いな……亞里亞はダンスが上達したけど、俺は相変わらず下手だから兄の面目が無いんだよね。
そのせいか、亞里亞が妙に張り切って俺をリードしたがるんだよね。
でも、亞里亞が積極的になるのは悪いことでもないし、しばらく付き合うかな。

じいや(といっても実は気品のある女性なのだが俺もついそう呼ぶ癖がついたな)曰く、
兄や様が一生懸命亞里亞様のために考えて決めてくれたなのですからきちんとこなしましょうね、そう亞里亞に毎週言い聞かせているらしい。
亞里亞も、兄やが喜んでくれるなら頑張る、と言っているそうだ。

幼い亞里亞にいろいろ望むのは少し可愛そうにも思えたので、俺はスケジュールを決める時には少しだけ亞里亞の喜びそうな予定を入れることにしていた。
じいやの意見も採り入れて、俺と亞里亞が一緒にいられるか、亞里亞が頑張っている所を見る機会を設ける、それでうまくいくらしい。

「じいや、亞里亞の様子はどう?」
「兄や様、今週はとても順調です。
 亞里亞の学業成績もよく、社交ダンスのレッスンも講師よりいい評価を頂いています。
 ただ、ご学友とのおつきあいでは、相変わらず少し臆病なところがありまして」

俺よりは側にいることの多いじいやだけに、細かい所まできちんと見ている。
メイドというよりは、実質的な教育係といっても差し支えない。
正直、気品があり聡明なじいやがいてくれるおかげで随分と助かっている。

「そうか、学校の友達とのおつき合いか……無理ないな、米国に来たばかりだし。
 うーん、どうしたものかな……お、そうだ!
な〜、じいや、亞里亞の誕生日、確か来週はじめの11月2日だったよね?」
「はい、亞里亞の誕生日は11月2日でございますが?」
「なら、家でホーム・パーティでも開こう。
 亞里亞はこっちの学校にきたばかりで不慣れだろうし、こういうきっかけでもあれば、少しは友達つき合いもしやすいだろう」
「いい案でございますね。それではさっそく準備いたします」

じいやも亞里亞の事が大好きだってことは、俺もよく知っている。
だから、こういう下準備もいつもじいやが積極的にやってくれる。

「亞里亞が喜んでくれればいいが」
「兄や様、相変わらずお優しいのですね。欠点を叱ったりもせずに」
「はは……叱るに叱れないんだよ、俺は。
 その分、じいやには苦労かけるかもしれないけど」
「私の事でしたら、お気になさらないでください。
 私は亞里亞様が幸せに過ごしてさえくだされば、十分ですので。
 ふふ、今まで通り、憎まれ役をやらせていただきます。
 それでは、両親への報告はいつも通り、私からしておきますね」
「ああ、よろしく頼む。亞里亞が元気にやっていれば、少しは両親も安心するだろうしね」
「では、私はこれで失礼いたします」

憎まれ役か……本当はきちんと叱るべきところは叱って、規律とかをきちんと教える必要もあるんだよな。
でも、俺が亞里亞を叱ったとしても、亞里亞は叱られたとは思わないからな。
兄やはじいやみたいに目を三角にして怒らないの、なんて亞里亞も言っている位で。

俺には俺のやり方があるのかな……うん、そろそろ亞里亞が来る頃かな?

俺は亞里亞におかしな約束をさせられていたのだ。
そして、その毎日のお約束を果たすべく、亞里亞が俺を誘いにきた。

「兄や〜、兄やはまだお休みしないの? 亞里亞、もう眠いの」
「今、行くよ。先に寝室に行ってなさい」
「うん♪」

何でこんな状況になるのか? ……それは、俺は亞里亞と暮らすに当たって、亞里亞と約束したからだ。

「いいかい、亞里亞。
 これからはきちんと勉強して、好き嫌いも無くして、たくさんのお友達を作るんだ。
 レッスンもきちんと頑張るんだよ?」
「はい、兄や。……でも、亞里亞、兄やともいっぱい、いっぱい一緒に居たいの。
 勉強ばかりはいや」
「亞里亞……一緒に住むんだから時間はたっぷりあるよ。
 その代わり、亞里亞ががんばったら、ちゃんとご褒美もあげるからね」
「ご褒美? それなら、亞里亞、毎日、兄やと一緒に寝たいの♪
 そうしたら亞里亞は怖い夢を見なくなるの。……兄や……だめ?」
「わ、わかったよ、亞里亞」

俺の失言から生まれたとはいえ、亞里亞との約束した以上守らないといけない。
兄である俺が約束を破っては、亞里亞も納得しないから。
なんで、こんな約束、してしまったのかな……

寝室のキングサイズのベッド、それは2人で寝ても十分過ぎる広さがあった。
多少、形がファンタジックなのが妙に落ち着かないのだが、最近は慣れた。

一緒に寝るというのは多少の抵抗はあるのだが、最近は慣れた。
それに、この時間はもう一つの目的もあった。
それは、この時間は少ない亞里亞と直に話す時間なのだ。

休みを除けば、俺と亞里亞が一緒に過ごすのは遅めの夕食から寝る前の時間しかない、
亞里亞の課した令嬢としての教育スケジュールは決して楽なものではない、それは俺も知っていた。
亞里亞と話したり、少しでも悩みの相談に乗ってあげたり、少しでもストレスを取り去ってあげる、いつからか、寝る前の一時はそんな時となっていた。
それに、この時ばかりは、亞里亞も幼い頃のように、甘えてくることもある。

「兄や……亞里亞のお話、きいてくれる?」
「何だい? そんな真剣な顔をして」
「実はね……今日、ラブレター、貰っちゃったの。
 それでね……亞里亞、どうしていいか分からないの」
「ふーん? 亞里亞も年頃だからな、恋をしても誰かに好かれてもおかしくはないね。
 その男の子とは仲がいいのかい?」
「うん。亞里亞が困っている時はいつも助けてくれるの。
 だから、亞里亞もその子は嫌いじゃないの。
 でも、亞里亞はいい友達のままでいたいの。
 亞里亞が断ったら、友達でいられなくなるんじゃないかって」
「亞里亞、それはきちんと相手に気持ちを伝えるべきだね。
 伝えない気持ちは伝わらないし、誤解が生まれて仲が悪くなるのも良くないよね」
「伝えても大丈夫? いい返事じゃないのに」
「亞里亞はその子の事を嫌いじゃないんだろ? なら、大丈夫、分かってくれるよ」
「うん、亞里亞、きちんと話して断るね。でも、兄や……」

亞里亞は俺の側に近寄って、俺の胸に顔を埋めながら話を続けた。

「亞里亞……正直に言うと……兄やのことが大好きなの。
 でも、ずっと怖かったの……亞里亞の気持ちを言ったらまた側に居られなくなるって。
 兄やは亞里亞が妹でなくて女の子として兄やを好きになったらいけない?
 兄や……それでも亞里亞と一緒に居てくれる?」
「亞里亞……亞里亞はとても可愛くて優しい女の子だよ。
 最近はとてもよく頑張っているよね、俺も感心している。
 だからかだろうな……今はこうして一緒に過ごしたい。とりあえず、そうしていたいんだけど?」
「ううん……それでもいい。
 兄やのためなら、亞里亞、何でも頑張れるの。
 兄やが女の子として私を見てくれるなら……亞里亞、もっと頑張るね。
 亞里亞、ずっと、こうしていたいから……
 亞里亞は、兄やだけのプリンセスになるの」

正直、俺は戸惑った。
女の子として成長期にいる亞里亞を、ほぼ毎日こうして側で見つめるだけでも、本当はドキドキものなのだ。
兄妹としてずっと一緒に過ごしたい、それは俺も亞里亞と同じ気持ちだが
……もしかして俺は亞里亞を恋人にしたいのだろうか。
胸の中で静かに寝息を立て始めた亞里亞の、暖かくて柔らかい小さな体を俺は抱きしめながら、俺はこれから先の俺たち二人のあり方を考え始めていた。




亞里亞と過ごす約束の3年の月日が過ぎた。
亞里亞はすこぶる見事な令嬢に成長し、親元に帰る日が近づいた。
もうこれで、俺が側で見守ることもないかもしれない、俺はそう思っていた。


だが、現実はそう甘いものではなかった。
俺はその頃、他の11人の妹の両親からもそれぞれ相談を受けた。
亞里亞ばかりではない、他の妹達も皆寂しさを感じながら暮らしていたのは皆同じだった。
その結果、プロミス島での共同生活と同じく、再び12人の妹全員と暮らす日々が始まった。
結局、亞里亞も親元に戻らず、兄・姉妹と一緒に過ごすことを選択した。

俺は12人の妹、そうプリンセス達を素敵な女性に成長させなければならない、そんな運命の下に生まれたのだろうか?

だが、俺は幸せな兄だと、最近、思っている。
プリンセス達を育てていた俺が、実は、プリンスになるべく育てられていた、そう気付いた。
……俺は妹達に好かれる存在になるべく育てられていたかもしれない。

だが、それでも、俺はいつか自分の気持ちに素直にならなければならない。
そんな時が来ることを予感していた。
_____12人の中でただ一人、俺のプリンセスを選ばねばならない、その時がくることを。



〜エピローグ〜


「亞里亞はいつもお兄様の事を慕っていたわね。
 幼い頃から亞里亞にとってお兄様は王子様(プリンス)だものね」
「咲耶姉や、昔の事を言われると……亞里亞はとても恥ずかしいです」

咲耶は亞里亞のドレスを整えた。

「亞里亞はお兄様の事、好きでしょ?
 今日は特別な日、どれほどお兄様の事を想ってもいい日なの。
 さぁて、今日は亞里亞をとびっきり綺麗にしてあげるから、頑張るのよ」
「はい♪」

咲耶は亞里亞の化粧をした。

「亞里亞は、今日はまさしく、お兄様だけのプリンセスね。
 とっても綺麗だわ。心の準備はいい?」
「はい、咲耶姉や」

咲耶は亞里亞の頭上にクラウンとウェールを被せた。

「わ〜、亞里亞ちゃま、とっても素敵デスね♪」
「とても綺麗よ、亞里亞ちゃん」
「可憐姉や、四葉姉や、それにみんな……」

「さあ行きましょう、亞里亞。お兄様が祭壇で待っているわ」

咲耶と可憐と四葉に連れられて、亞里亞はゆっくりと教会の入口に来た。
そこには、亞里亞の父が亞里亞を待っていた。

「お父様、亞里亞はお嫁にいきます。
 いつも、わがままばかり言って、ごめんなさい」
「いいんだよ、亞里亞。
  ……いい娘に育ったね、亞里亞は私の自慢の娘だよ。
 ……行こう、亞里亞。花婿が待っているよ」
「はい、お父様」

父親の差し出した手に腕を絡め、亞里亞はゆっくりと歩を進めた。
開かれた扉を抜け、バージンロードを歩き、愛する人の待つ場所に向かって。
その人は世界中の誰よりも亞里亞の事を想ってくれる、亞里亞のプリンセス・メーカーこと航だった。

FIN.


後書き

亞里亞はあくまでお姫様ですね、
でも、 亞里亞を育てられるとしたら、どんな亞里亞に成長してほしいかな
……なんて想像したりもします。

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