ヒネクレタ少年?
kei
原作:新世紀エヴァンゲリオン
第2章 ~敵の集団の中に放り込まれた状態?~
第10話 「夢は現実へ」
「うわああああああああああああ!!」
バッ!!
シンジは突然叫びとともに目を覚ました。
何故か全身汗でびしょ濡れになってしまっていた。
「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・・・・?」
上体を起こし、荒く息をしながらベッドの近くにある椅子の上に置いている時計を見た・・・時刻は深夜3時、大部分の人々が眠りの世界の中にいる時間だ。
シンジの両腕はぶるぶると小刻みに震えていた。
「・・・・・・・・夢・・・?」
そう、シンジは夢を見ていたのだ・・・・とても恐ろしく、現実的な・・・。
どんな夢か?
それは司令室に呼び出されたシンジとマナの二人が、ゲンドウによって射殺されるものだった。
「・・・・・何で・・・・何であんな夢を・・・・(まさか・・・予知夢?)」
予知夢を見ることなどは実際ほぼありえない話なのだが、今の状況が状況なだけあってシンジにはそう思えてしまった。
「っ!?」
右目周辺に痛みが走り、シンジは右手でその部分を押さえた。
検査結果によればシンジの右目は失明こそ免れたものの、よくても視力は0,5以上に戻ることはないらしい。
包帯はもう巻いていないので、右目を使って物を見ることも今現在はできる。
何故今になって傷が痛む?シンジにはさっきの夢がただの夢とは思うことができなくなった。
「・・・・・・・・(僕とマナ・・・・これからどうなるんだ・・・?)」
この最悪の状況を乗り切ることができるのか?それとも・・・・




「・・・・・・・・・・・・・・・」
とりあえず心を落ちつかせたシンジは布団に潜り、再び眠ろうとした。
しかし、体の震えは一向に止まる気配を見せない。
シンジは眠れなかった。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
午前3時30分、シンジはまだ眠れていなかった。
部屋の入り口とは反対を向いて横になり、必死に眠ろうとしているシンジ。
ガチャン
「!?」
突如部屋の扉の開く音がし、誰かが入ってくる足音が聞こえた。
それに驚いたシンジだが、不意に感じた「恐怖」の二文字のせいで言葉が出ない、体を動かそうとしても動かすことができない。
ドサッ
何者かがシンジが横たわっているベッドに乗った、そしてシンジの潜っている布団の中に強引に入ってきた。
「・・・・・・・・・だ・・れ・・?」
シンジの口からやっと言葉が出た。
その人物はシンジにしっかりと抱きつくかのように布団の中に潜りこんでいた。
しかし、返答はない。
シンジは布団の中で反対の方向に体を回転させた、そして布団の中に潜りこんでいた人物を確認した。
すると体の震えは止まった。
「・・・・・マナ?」
潜りこんでいたのはマナだった、しかし見るからにいつもより何かが変だった。
顔色は悪く、体を先ほどまでのシンジのように体は小刻みに震えている。
「・・・マナ、どうかした・・?」
「・・・・シンジ・・・・怖いの・・・・」
「怖い?」
シンジの言葉にマナは震えるような言葉を返した。
「怖い・・・夢・・・ううん、とっても現実的な夢を・・・・見ちゃったの・・・・」
「っ!?」
マナの言葉を聞いたシンジは全身に寒気を感じた。
まさか自分が見たあの夢では・・・・これが一致していたならばかなり大変なことだ。
「ど、どんな・・・夢だったの?」
「広い・・・広い部屋の中で・・・・シンジのお父さんにシンジと私が銃で殺される・・・・っていう夢・・・」
「っ!?っ!?」
シンジは頭の中が真っ白になるくらいの驚きを感じた。
普通、二人の人物が同じ夢を見ることなど考えられないことだからだ。
「・・・・・・・・・(マナも同じ夢を・・・?まさか本当に予知夢なのか?)」
「何だか体の震えが止まらないの・・・ねえシンジ・・・・一緒に寝させて・・・?」
これは「よくあること」などで片付けられる問題ではない、重大なことだ。
シンジは心の中で父・ゲンドウには今まで以上に警戒しないといけない、そう思い始めた。
マナは怯えるような弱々しい瞳でシンジの顔を見つつ、シンジに身を寄せる。
「マナ・・・・」
シンジは驚くものの、マナを拒絶することなく身を寄せてくるマナの体に両腕を回した。
この行動にはさすがのマナも驚き、顔を赤くしてこう言った。
「シンジ・・・・・・・襲わないでね」
「そ、そんなことしないよ!!」
シンジは速攻でマナに弁解(?)した。
おそらくマナは冗談で言ったつもりだろうが、シンジは真に受けていた。
このころシンジの体のとある部分は敏感に反応していたみたいだ(謎)
お互いの体温を感じ合った二人は、体の震えも何時の間にか止まり、眠りの世界の中へ旅立っていた。




「・・・・・・書き置きか・・・ミサトさんの」
朝7時、シンジは目を覚ますと、まだ眠っているマナはそのままにしておき部屋を出た。
するとリビングにある机の上にミサトが書いた書き置きが残されていた。

シンジ君・霧島さんへ

ネルフに用があるので先に出ます
今日は学校へは行かずにネルフにくるように
司令から昨日聞いたんだけど大事な用があるらしいわ
忘れずに!!

byミサト

ゾク・・・
シンジは強烈な寒気を感じた。
「・・・・・・・(まさか・・・・父さんが大事な用があるだと・・・?)」





「シンジ・・・・怖いよぉ・・・・」
「・・・・・・・・・・・」
司令室のあるネルフ本部最上階に向かうエレベーターの中、マナがシンジに抱きついていた。
リツコに聞いたところでは司令室の扉はシンジとマナのIDカードでも開けられるように設定してくれているらしい。
怖いのは事実だ、それはマナだけでなくシンジも同じことだ。
本当にあの夢は予知夢だったのか?正夢になってしまうのか?

では何故殺されないといけない?

大きな謎がそこにあった。
現在の状況では偶然と言って誤魔化すことや紛らわすことなどできやしない。
できたら相当凄い精神の持ち主だろう。
「マナ・・・大丈夫だって。夢だったんだろ?夢と現実を一緒にしちゃいけないよ」
「だって・・・だってぇ・・・・」
マナは一向にシンジから離れようとしない。
シンジは「言葉だけの言葉」でマナを励まそうとするが全く効果はなかった。
言うことは簡単だがそれが100%本当だと言い切ることはできない。

チーン ガチャガチャ
エレベーターが最上階に到達した、扉が開くとシンジとマナは重い足取りでエレベーターから出た。
目の前には司令室の巨大な扉があった、とても威圧感がある・・・。
「シンジ・・・・ここに入ってもまた出てこられるよね・・・・・?」
「・・・・・大丈夫・・・大丈夫だよ・・・・きっと」
「大丈夫」としか言えないシンジ、これからの身の安全の保証など誰にもできなかった。
ピッ ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・
シンジがIDカードを壁に設置されているスリットに通した、すると大きな音とともに司令室の扉が開き始めた。

「入れ」
扉が完全に開いた後、部屋の奥からゲンドウの声がした。
シンジとマナはゆっくりと司令室に足を踏み入れた。
そしてゲンドウが座っている椅子、肘をついてる机の前に立った。
今日は冬月は司令室の中にはいなく、ゲンドウ一人だった。
「父さん・・・用って何?」
「碇司令、何の用でしょうか?」
二人とも声が震えていた、感情が出ている。
「単刀直入に言おう」

!?

ゲンドウは懐から拳銃と取り出した、あの夢と同じだ。
だがそれにシンジとマナが気づいた時はもう遅かった。

「・・・・「生と死の選択」だ」
そう言うとゲンドウはトリガーを引いた。
バン!!  バン!!

二発の銃声がたて続けに響いた。
そして二人が自分の体の一部から血が流れ出したのに気づいた時には既に床に倒れていたのだった。



続く



あとがき
・・・・・・・・・・・・・やばい!!
マジで絶対どうしてかなり!!(謎)

次回予告・第11話「帰れ」
ゲンドウの銃から放たれた銃弾に倒れたシンジとマナ
ゲンドウが倒れた二人にとある質問をする
その返答を聞いた次の瞬間、ゲンドウは言った
「帰れ」・・・・・と