ヒネクレタ少年?
kei
原作:新世紀エヴァンゲリオン
第1章 ~嫌な少年?残酷な機関?~
第1章 最終話
第9話 「トウジとケンスケとヒカリ」
シンジとマナがネルフ本部へ行ってしまった後も、二人の話題が途切れることはなかった。
授業中でも生徒は騒がしく先生に何度も注意されるのだが、全く聞かない。
その教室の中で、三人だけ他の生徒とは違った反応をしていた者がいた。
「(ふっふっふっ・・・あのロボットの情報をゲェ~~ット!!エヴァンゲリオン!!カッコイイ!!俺も乗りて~~!!)」
ミネタリーオタクの相田ケンスケ。
「(ふ・・・・不潔・・・・・あの二人は不潔よぉ~~~!!)」
ユカからシンジとマナについて聞いた委員長、洞木ヒカリ。
「(あいつらが・・・・わしの・・・・・・わしの!!)」
どう考えてもうらみを持っているようにしか思えない鈴原トウジ。
この三人であった。


「二人とも私と一緒に住むのよ♪」
「「え!?」」
そのころシンジとマナはネルフ本部にいた。
本部に着いてミサトに会うといきなりそう言われてしまったのだ。
「ミサトさんの家・・・・で、ですか?」
と、シンジ。
「もちろん。何か不満でもあるの?」
動揺している二人を見て、ミサトが不思議そうな顔をして聞く。
「いえ、全然不満はありません。こんな人の命を簡単に扱うところに寝泊りなんてしてたら何をされるかわかったもんじゃないですからね、僕・・・・もちろんマナも。今現在では僕達の味方はミサトさんだけですし・・・・」
シンジが本心を言う、もちろん嘘など微塵も言ってはいない。
「(うっ!?よく考えれば確かにネルフってそんな場所ね・・・・・・)味方は私だけ・・・・か、嬉しいこと言ってくれるじゃない」
シンジの言葉にミサトは少し感動する。
「嬉しいこと・・・ですか。僕とマナにとっては最悪の状態に近いんですけどね」
確かにそうだ、こんな機関の中で自分の味方になってくれる人が一人しかいないというのは辛すぎる事である。
「じゃ、行きましょうか・・・・あなた達の新たなる家へ!」
「「はい」」




シンジとマナの二人は、かなり高級そうなマンションに連れてこられた。
そのマンションの5階の1番奥の部屋、そこがミサトが住んでいる部屋、すなわちミサトの家である。
「ちょっち散らかってるけど気にしないでね」
その「ちょっち」が全然ちょっちじゃないことにシンジとマナが気づくわけがなかった。
ピッ
ミサトはカードキーで扉の鍵を開けた。
「さあ、ここが今日からあなた達の家でもあるのよ。自分の家みたいに気楽にすればいいわ」





「ミサトさん・・・・これ絶対ちょっちじゃないですね」
「え?そうかな?私にとってはちょっちなんだけど・・・」
「ちゃんと整理してますか?ミサトさん」
「き、霧島さんまでそう言うの・・・?ひ、酷い」


「学校・・・どうだった?」
「ミサトさんにすぐ呼ばれたんであんまりいませんでしたけど?」
「質問攻めに遭って大変でしたけど・・・ね?シンジ」
「ふ~ん、ま、転校生だからね」


「「おやすみなさい」」
「はい、おやすみ」




次の日
シンジとマナは学校へと登校した。
ガラッ
教室に入るまでは普通だった・・・入るまでは・・・・・。
シンジとマナの席の前に立っている男子生徒がいた。
「転校生・・・・ちょっと顔かせや」
そう、その男子生徒とは鈴原トウジのことであった。


「何か用なの?」
と、何も知らない顔でトウジにシンジが聞いた。
シンジとマナは校舎裏に連れ出されていた、何故かそこにはケンスケの姿もあった。
「ええか転校生、よう聞け。わしには妹がおるんや、小学5年生のな。その妹が今怪我して入院しとるんや」
「で、それがどうかしたの?」
と、シンジ。
「こっからが重要や、この前の事件で崩れたビルの破片の下敷きになってもうたんや。顔にでも傷が残ってみい・・・べっぴんが台無しや。誰のせいやと思う?・・・・オマエらのせいや!!
「「!?」」
シンジとマナはトウジの言葉に驚く。
「オマエらがムチャクチャ暴れたせいで妹がビルの破片の下敷きになったんや!!」
トウジは怒りを込めて怒鳴る。
「そうなんだ・・・それでどうしてほしいの?言った通りにするけど?」
と、シンジがいつもの「感情ゼロ」の言葉を返す。
「っ!?ちゃあけるな!!」
バッ
トウジが左手でシンジの胸ぐらを掴んだ。
「おいトウジ!!」
ケンスケが止めに入るがトウジは放さない。
ドガ!!
そしてトウジは右手でシンジの頬を殴った。
「シンジ!!」
マナは急いで倒れたシンジの隣に駆け寄った、そしてトウジの顔を睨む。
「あなた・・・シンジがどんな気持ちで戦ったかわかってるの!?」
「じゃかあしい!!わしはそうでもせんと気が済まんのんや!!」
怒鳴るマナにトウジはそれ以上の声で怒鳴り返す。
「気が済まないの?・・・・なら私も殴って」
「あ!?」
マナはトウジの目の前に立った。
「私も殴りなさいよ!!シンジを殴ったみたいに思いっきり殴って!!」
「何を考えとんやワレは?わしは女に手だしはせえへん」
「シンジは殴れて私は殴れないの!?ふざけないで!!私だってエヴァに乗って戦ったのよ!?うらまないの!?」
少しずつマナは前進する、その気迫に押されてか、トウジは少しずつ後退する。
「例えオマエが妹に怪我させたとしてもわしは女には手だしはせえへん!!わしの・・・いや、男としてや!!」
「ふざけないで!!それじゃあ全部シンジのせいにしてるだけじゃない!!」
バシッ!!
「がっ!!」
マナは右手でトウジの頬を思いっきり張った。
「ああそうかい!!そんなに殴られたいなら殴ったるわ!!」
グッ
トウジが左手でマナの胸ぐらを掴んだ。
「やめろトウジ!!」
再びケンスケが止めに入る。
「じゃかあしい!!」
ドガ!!
マナの希望通り、トウジはマナの頬を思いっきり殴った。

「あなた達何やってるの!!」

「っ!?」
なんとヒカリがやってきた。
ヒカリはマナのところに駆け寄ると、倒れているその体を抱き起こした。
「大丈夫?霧島さん、碇君」
「大丈夫だよ・・・・」
そう言うとシンジは自力で立ちあがった。
「う・・・ん・・・・・大丈夫」
よく見ると、マナの頬はシンジの頬以上に赤くなっていた。
「鈴原!!女の子に手を出すなんてどういうつもりなの!!」
「わしかて出したくて出したんやない!!その女が「殴れ」言うから殴ったんや!!」
「そんなの関係ないでしょ!!女の子に手を出すなんて最低よ!!」
「じゃかあしい!!」

「もうやめろ!!」

「「「っ!?」」」
シンジが叫ぶと、トウジとケンスケとヒカリは驚いて動きを止めた。
「その日に何があったか・・・・君達に話すよ。マナも話してくれるよね?」
「・・・・うん」
シンジとマナは二度と思い出したくないと思っていた記憶を探り出した。

シンジ「1週間と少し前、僕はここにやってきたんだ」
トウジ「それがどうしかしたんか?」
シンジ「そしてここの地下にある「ネルフ」と呼ばれる場所に連れてこられたんだ」
ヒカリ「それなら知ってるわ。お父さんやお母さんがここの地下には特別な組織があるって聞いた事があるわ」
シンジ「それで僕は君達の言ってるロボット、エヴァンゲリオンの前に連れてこられたんだ」
ケンスケ「それから?」
シンジ「そこで3年ぶりに父さんと再会したんだ。それと同時に敵が現れたんだけどね」
ヒカリ「3年ぶり?お父さんとは別居してるの?」
シンジ「別居してるんじゃない、捨てられたんだ」
トウジ・ケンスケ・ヒカリ「捨てられた!?」
マナ「そう、お父さんの仕事の都合とか言って親戚のおじさんに預けたのよ。何年も」
シンジ「再会したと思ったら父さんはこう言ったよ・・・・「出撃」ってね」
ケンスケ「出撃?どういうことだ?」
シンジ「つまり「戦え」ってこと」
トウジ・ケンスケ・ヒカリ「え!?」
ケンスケ「ちょっと待てよ!!碇のパパは訓練もしてないシンジに戦えって言ったのか!?そんなの無理だろ!?」
シンジ「当たり前だよ。それにその態度も気に入らなくてね・・・・僕は当然のごとく断ったよ」
トウジ「確かにいきなし「戦え」言われて戦うやつはおらへんやろな」
ヒカリ「それで・・・どうなったの?」
シンジ「父さんは強行手段に出たんだ」
ヒカリ「強行手段?」
シンジ「人質を使ってきたんだ」
トウジ・ケンスケ・ヒカリ「人質!?」
マナ「その人質は私。黒服の男に捕まえられて椅子に縛り付けられてたわ」
ヒカリ「ひ・・・酷い・・・・・」
シンジ「そして父さんはこう言ったよ「これを見てもまだ乗らないと言えるか?」とね。
マナ「そして捕らえた私を見張っていた男は私に銃を向けたわ」
トウジ・ケンスケ・ヒカリ「なん(やて!?だって!?ですって!?)」
シンジ「さらに父さんはこう言った「彼女を助ける為にエヴァに乗り、戦うか、彼女を見殺しにし、自分は逃げ帰るか」ってね」
マナ「もちろん冗談じゃなかったわ」
シンジ「だから僕はエヴァに乗ったんだ。自分の意思じゃなく・・・・強制されて」
トウジ「そうやったんか・・・・」
シンジ「僕は無我夢中で戦ったよ。でもエヴァは危険な決戦兵器だったんだ」
ケンスケ「危険?強いんじゃないのか?」
シンジ「エヴァが受けたダメージがパイロットに伝わる。それが怖いんだ」
ケンスケ「何だって!?それじゃあ巨大化して生身で戦ってるのと同じ事じゃないか!?」
シンジ「敵・・・・「使徒」は倒したんだけど、結果的に僕は瀕死の重傷を負ってしまったんだ」
ケンスケ「使徒・・・?それが敵なのか・・・・」
ヒカリ「瀕死・・・・?だ、大丈夫なの!?」
シンジ「僕はエヴァと一緒にネルフに回収された、そこまではよかったんだ」
トウジ・ケンスケ・ヒカリ「そこまでは?」
マナ「シンジは「治療中」という偽りの報告だけで、とある部屋の中に放置されていたのよ」
トウジ・ケンスケ・ヒカリ「放置(やと!?だって!?って!?)」
シンジ「そして一度僕の心臓は止まった。つまり1回僕は死んだんだ」
ヒカリ「し、死んだ!?そんな・・・・」
シンジ「でも奇跡が起こったんだ。僕の心臓は再び動き出したんだ、何故かはわからないけどね。心臓が再び動き出すのがあと1秒でも遅れてたら・・・マナは死んでた」
トウジ「ど、どういうことや!?」
マナ「シンジが死んだっていうショックで自殺しようとしたのよ」
ヒカリ「自殺だなんて・・・・何でそんなことを?」
マナ「死ぬのが遅くなるか早くなるか・・・たいして違いがなかったら・・・・」
ヒカリ「違いがなかった?どういうことなの?」
マナ「シンジが死んだら私は殺される予定だったのよ・・・・」
トウジ・ケンスケ・ヒカリ「!??!??」
シンジ「僕がマナが死のうとしていたのを止めたんだ。その後、駆けつけてきた医師によって僕は助かったんだ。結果的には僕もマナも「いくつもの奇跡」がなかったら助からなかったんだ」
トウジ「そ、そないなことがあったんか・・・・」
シンジ「まだ終わりじゃない。続きがあるんだ、最悪のね・・・・」
トウジ・ケンスケ・ヒカリ「え!?」
マナ「それから半日後、次の使徒が現れたの」
トウジ「なんやてえ!?」
シンジ「ここで父さんは手術をしたばかりで危険な僕を戦わせようとしたんだ」
ケンスケ「なんだって!?そんな無茶な!!」
シンジ「これが父さんの策略だったんだ。マナの行動を予測した残酷なね」
ヒカリ「霧島さんの行動を予測・・・?」
マナ「そう、そして私はシンジのお父さんの策略にはまってしまったの。「シンジが乗るくらいなら私が乗る」って・・・・」
シンジ「父さんはマナにまで戦わせたんだ」
トウジ・ケンスケ・ヒカリ「なっ!?」
シンジ「結果的にマナは使徒には勝ったんだ。でも重傷を負ってしまったんだ」
ヒカリ「酷い・・・・」
シンジ「そして時が過ぎて僕とマナは今ここにいるんだ。怪我は昨日言った通り、使徒と戦った時に負ったものなんだ」
マナ「私とシンジはそのネルフの中で唯一の私達の味方である葛城ミサトさんと暮らしているわ」
ケンスケ「唯一?どういうことなんだ?」
シンジ「簡単に言えばミサトさん以外は僕とマナにとって「敵」と考えれるんだ」
トウジ「敵!?」
マナ「初めての戦いの時でもあったように、ネルフにずっといたら何をされるか全くわからないわ。正直に言ってミサトさんと一緒にいない状態だったら恐怖でしかないわ」
シンジ「つまり僕とマナはいつ死んでもおかしくないんだ、ネルフのことだから簡単に事故死に見せかけるだろうけどね」
トウジ「オマエら命を狙われとんのか!?」
シンジ「さあ、それはよくわからない。さて、ここらで長話は終わりにしよう」



「「「・・・・・・・・・・・」」」
シンジとマナが体験した出来事を聞いたトウジ、ケンスケ、ヒカリの三人は驚きで沈黙してしまっていた。
「す、すまんかった!!オマエらのこと何も考えんで殴ってもうて!!」
トウジは急に頭を下げて謝った。
「いいんだ。どちらにしろ僕だって悪いことをしたんだから・・・」
「「「・・・・・・・・・・・」」」
トウジ、ケンスケ、ヒカリはシンジとマナを見る・・・・今度は怪我をして包帯を巻かれている部分などを見るととても辛いような胸が苦しくなるような不快感を感じてしまう。
「すまんかった。学校でまでこんなことしてもうて・・・・」
トウジはもう一度頭を下げた。
スッ・・・
シンジは頭を下げ続けているトウジの肩に手を置いた。
「名前・・・・三人の名前を教えてくれないかな?」
シンジはゆっくりと無表情な顔を微笑みのものへと変えた。
シンジがトウジやケンスケ、ヒカリの前で見せた初めての笑みだ。

「わ、わしは鈴原トウジ。トウジでええで!」
「俺は相田ケンスケ。ケンスケでいいよ」
「私は洞木ヒカリ。クラス委員長をやってるの、よろしくね」

「マナ」
「・・・・うん」

「碇シンジです。よろしくお願いします」
「霧島マナです。よろしくお願いします」

最高の笑みでシンジとマナはトウジ、ケンスケ、ヒカリを受け入れた。

でも・・・まだ全ては始まったばかり・・・・・




第1章完結

第2章へ続く



あとがき
はい・・・・全く意味がわかりませんね(←おい!!)
もう第1章が終わりました・・・早・・・・

次回から第2章
第2章 ~敵の集団の中に放り込まれた状態?~
意味不明です!!(爆)