ヒネクレタ少年?
kei
原作:新世紀エヴァンゲリオン
第1章 ~嫌な少年?残酷な機関?~
第6話 「力を合わせて・・・捨て身の攻撃」
『霧島さん、今は歩くことだけを考えて』
「はい、葛城さん」

「(歩く)」

ググググ・・・ズン!
初号機が右足を踏み出した。
「動いた!!(凄い・・・本当に考えただけで動いた・・・)」
マナは「エヴァ」というものの機能に驚いた。
『エヴァの戦いにパイロットの身体能力は関係していないわ。でも自分が「できる」ことじゃないとエヴァで「できない」から注意してね。頑張って、霧島さん』
「はい(シンジ・・・絶対に勝つからね・・・)」

「ミサト!!武器・・・・ソニック・グレイブを出して!!」
『わかったわ。でもアスカ、少し時間がかかるわ』
遠距離武器が効かないからとはいえプログ・ナイフなどの接近武器で広範囲攻撃のできる鞭を持つ使徒に戦いを挑むのは無謀と考えたアスカは、ソニック・グレイブを要求した。
「早くしなさいよミサト!!ヘボヘボの初号機パイロットがやられちゃっても知らないからね!!」
『アスカ、言っておくけどシンクロ率でなら初号機パイロット、霧島さんの方が高いんだからね』
「ウソっ!?今日エヴァに乗ったばかりじゃないの!?」
『今のアスカでせいぜい86%ってところでしょ?でも霧島さんは107%を記録しているわ』
「ウソ・・・・・・」
何年も訓練してきたアスカだからこそこの言葉が与えたダメージは大きかった。
『アスカ、霧島さんとうまく力を合わせて戦って。使徒の鞭に対抗するにはそうするしかないわ』
「(私が・・・負けた・・・?違う!!そんなことない!!)嫌よ!!こんな使徒ぐらい私が倒すわ!!」
『今はそんなこと言ってる場合じゃなのよ!?アスカ!!聞いてるの!!?』
『ソニック・グレイブの準備完了しました。射出します』
『アスカ、武器が準備できたわ。32番の武器輸送ビル、場所、わかるわね?』
「わかってるわ。ソニック・グレイブがあればこんな使徒ぐらい雑魚よ!!」
『油断してはいけないわ。気をつけて』




ガコン
弐号機が武器輸送ビルからソニック・グレイブを取り出した。
「さあて、いくわよぉ!!」
ジャキ!
弐号機がソニック・グレイブを構えた。

『目標が移動を開始!初号機に向かっています!!』
『霧島さん!!使徒が向かっているわ!!応戦して!!』
「葛城さん!!応戦ってどうやって!!!!」
『くっ!?(そうか、まだ霧島さんは武器の使い方を知らない・・・そんなんじゃこの使徒と戦えない)』
シュン!!
接近した使徒が鞭で初号機を狙ってきた。
「きゃあ!!」
『霧島さん!!』
ズドン!!
初号機はかろうじて鞭を避けた。
無残にも切断されたビルが使徒の鞭の威力を教えてくれる。
シュンシュンシュン!!
使徒の攻撃は止まない、何度も何度も初号機を狙う。
「きゃああ!!」
ズドンズドンズドン!!
ビシイッ!!
ぎりぎりで避け続ける初号機だが、避けきれず右腕に鞭が当たった。
「あうっ!!う・・・腕が・・・・・・」
マナの右腕に痛みが走り、血が流れ出した。
『ちょっとアンタ!!戦わないで逃げているばかりだからそうなるのよ!!』
そうアスカが言った。
「アスカさん・・・・無茶言わないで・・・・・。それに私は「アンタ」じゃない・・・・「霧島マナ」よ」
たしかに使徒の鞭を避けて攻撃するのは不可能に等しい。
ちなみにアスカのことは出撃前にマナは聞かされていた。
『はん!!霧島マナ!!そんなのならあんたと組んで戦うなんて無理ね!!私とアナタじゃ実力に差がありすぎるもの!!』
シュン!!
「アスカさん・・・・・(やっぱり・・・私には無理・・?・)・・!?きゃあ!!」
バキン!!
突如伸びてきた使徒の鞭を初号機は避けたのだが、アンビリカルケーブルを破壊されてしまった。
ピーーーーッ!!
『初号機、アンビリカルケーブル断線!!予備電源に切り替わりました!!』
『マズいわ!!霧島さん!!こうなったらエヴァはあと5分しか動けないわ!!急いで市内にある電力供給ビルでケーブルを再接続して!!日向君、初号機内にあるレーダーにビルの位置を表示させて!!』
『了解!』
ピッ!ピッ!ピッ!
エントリープラグ内のモニターに映っているレーダーの中に赤い点、つまり電力供給ビルの位置が表示された。
「この赤い点の所に・・・?行かないと!!」
初号機は最も近い電力供給ビルへ走る。
『霧島さん、設置されているケーブルを初号機の背中に接続して』
「はい」
ガコン
電力供給ビルにたどり着き、ビルから初号機はケーブルを取り出した。
が、そのタイミングを使徒が見逃さなかった。
シュシュン!!
『霧島さん!!避けて!!』
使徒の鞭が初号機に向かって伸びてきた。
「きゃああ!!」
ケーブルを接続することに気をとられていたマナは、使徒に気づくことができなかった。
ビシッ!ビシッ!
ドゴオォン!!
使徒の鞭をまともに受け、初号機は電力供給ビルに叩きつけられた。
「う・・・うぅ・・・・・」
フィードバックされたダメージにマナはうめいていた。
『大変です!!今の衝突で電力供給ビルのシステムに異常が発生!!設置されていたアンビリカルケーブルも破損しました!!』
『なんですって!?』
『初号機の内部電源残り3分57秒!!』

シュンシュン!!
使徒の鞭が倒れている初号機に向かって伸びる。
ズバズバッ!!
「きゃああ!!」
『こおら霧島マナ!!しっかりしなさい!!』
初号機に使徒の鞭が当たる直前に、弐号機がソニック・グレイブで鞭を切断していた。
「あ・・・アスカさん・・・・・」
ニュルニュル!!
切断された使徒の鞭だが、しばらくすると再生した。
『な、なによこれえ!?』
アスカが驚きに声を出す。
シュンシュンシュン!!
使徒は弐号機を無視するかのように、初号機に攻撃する。
まだ立ちあがれていない初号機、避けられない。
「きゃああ!!」
『危ない!!』
バキイイィィィーーーーーン!!
弐号機が初号機の前に立ちはだかり、使徒の鞭をATフィールドで弾いていた。
「アスカさん・・・・」
『霧島マナ!!私にはここでアンタを守ることしかできないわ、でもアンタなら何かこのムカツク使徒に勝つ方法が考えられるんじゃないの?』
「勝つ・・・方法・・・?」
『初号機内部電源、残り3分4秒!!』
バキイィン!!バキイィン!!
弐号機はATフィールドで使徒の鞭から初号機を守り続けている。
『言っとくけどあたしにも限界があるんだからね!!使徒を倒す方法をさっさと考えてよ!!』
「あ、アスカさん・・・でも私にそんなこと・・・・」
ググググッ・・・
初号機はゆっくりと立ちあがった。
『使徒を倒さないと人類が滅亡する、アンタだって知ってることでしょ!?負けることは許されないのよ!!』
「・・・・・・・・・・・・・」
アスカの言葉がマナの心を動かしていく・・・。
バキイィィン!!バキイィィン!!バキイィィン!!
弐号機のATフィールドは使徒にいつ破られてもおかしくない状況になっている。
『今やらないといけないことをやらないと!!終わってからじゃ遅いのよ!!自分の大切な人、守りたい人、家族、友達・・・・みんなこのままじゃ死んじゃうのよ!!わかってるの!?』
「!?(シンジ・・・)」
マナの頭の中に、つい半日前にあったことが浮かんだ。

シンジ君待ちなさい!!
返り討ちにされるわよ!!

それで倒せるなら構いません!!

初号機がサキエルに突っ込んで行った時のことだ。
シンジは自分の命を捨て、使徒を倒すため、マナを助けるために戦った。
「!?(シンジ・・・・私にも・・・できるかなぁ・・・?)」
『早く!!もうこっちは持たないわよ!!』

やるしかない!!

『初号機内部電源残り2分を切りました!!』

「アスカさん!!思いついたよ!!」
初号機は走り出した。
初号機をかばっていた弐号機への攻撃を止め、それを追うように使徒も移動する。
『どんな作戦なの!?』
「後方から使徒のコアを狙ってその武器で攻撃して!!」
その武器=ソニック・グレイブ
『あんたバカぁ!?使徒が反応して振り向いて反撃してくるに決まってるじゃないの!』
初号機は使徒を弐号機からかなり遠ざけた。
使徒は今、弐号機に背を向けている。
「大丈夫アスカさん!!絶対に・・・使徒は振り向かない・・・ううん、振り向けないわ」
『え・・・・?』
「使徒が私の初号機に攻撃をしかけたらそれが合図、後方から使徒のコアめがけて攻撃して!!」
『な、何がなんだかわからないけどわかったわ!!その作戦、のったげる!!』

シュシュン!!
初号機に使徒が攻撃をしかけた。
ズアバズバァ!!
「アスカさん!!・・・うあ゛っ!!」
『OK!!ってちょっと!!何考えてるの!?』
アスカは呆然とした、なんと初号機は使徒の鞭をもろに受けていたのだ。
鞭は初号機の腹部を貫いていた。
そして自分を貫いている鞭を初号機は両手で持ち、抜けないようにしていた。
だが、その代償は大きかった。
パイロットであるマナは無事ではなかった。
腹部からは激痛とともに血が流れだし、口からは血を吐き出していた。
『アンタ・・・そういうことだったの・・・・?』
「アスカ・・さん・・・・早く・・・・・今のうちに・・・・使徒・・・を・・・・・」




続く



あとがき
とにかくダーク!ダーク!ダーク!(←おい!!)
今後の展開に注目しなくていいです(笑)

次回予告・第7話「同じ事・命の返還」
マナの意志を受け、アスカは使徒に攻撃する
次に目を覚ましたのは病院のベッド
そこでは命の返還が行なわれることに・・・

すいません、予告になってません(←おい!!)