ヒネクレタ少年?
kei
原作:新世紀エヴァンゲリオン
第1章 ~嫌な少年?残酷な機関?~
第2話 「人質・強制」
「っ!?マナ!!」
モニターに映し出された光景を見て、シンジは叫んだ。
今日別れに挨拶をしたばかりのマナが映し出されていた。
狭く、暗い部屋の中で椅子に縛り付けられて・・・。
「何でマナがここにいるんだ!?」
「シンジ・・・お前のことなど資料を見ればすぐにわかる。つい昨日まで何をしていたか、どう生活していたか・・・。お前が拒否するだろうということはこちらで予測済みだ」
「そう、だから私達は霧島さんを拘束し、シンジ君を動かす・・・そういう手段をとったわ」
ゲンドウの言葉にさらにリツコは付け加えた。
「・・・・・・まさか・・・・」
「シンジ、拒否したらどうなるかはお前の想像している通りだ」

カチャ
モニターの中に映し出されている黒服の男がマナの頭部に銃の先端を向ける。
「!?」
一瞬でマナの表情が恐怖に染まる。

「やめろ!!」
「シンジ君、霧島さんを助けたいならエヴァに乗りなさい」
シンジの言葉をほぼ無視し、リツコは冷たい言葉をシンジにぶつけた。




「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
『目標は第3新東京市内に侵入!!』
発令所からの放送が聞こえる。
「シンジ。早く選べ。彼女を助ける為にエヴァに乗り、戦うか、彼女を見殺しにし、自分は逃げ帰るか。さあ、選べ」
「(・・・・・・そんなこと私には知らされていなかった)」
そう、マナの拘束の事実はミサトには知らされていなかった。
「ふざけるな!!そんな選択させるのかよ!!・・・・乗る・・・乗ってやる!!」
選択の必要なし、シンジは瞬時に判断した。
「そうか・・・・それなら乗れ。そして戦え」
そう言い残し、ゲンドウは発令所へと戻って行った。
「シンジ君、こっちへ来なさい。エヴァの操縦方法を簡単に説明するわ」
「・・・・はい(マナ・・・・・僕の所為だ・・・・・)」
シンジはマナを一人にしてきたことを深く後悔していた。
「リツコ・・・・本当にそれでいいの・・・?」
「何が?ミサト」
「い、いや・・・何でもないわ」


『エントリープラグ挿入』
ガコン!
初号機の首の後ろ側からシンジが乗ったエントリープラグが挿入される。
ちなみにシンジは制服姿で乗りこんでおり、頭には「インターフェイスヘッドセット」という思考を読む操縦を補助する機械をつけている。
『プラグ固定完了』
『エントリープラグ、LCL注水』
「!?(これは・・・・オレンジ色の水?いや、注水されてきたからには意味かある・・?)」
『落ち着いてシンジ君。LCLで肺を満たせば自動的に酸素を吸収してくれるわ』
「(そうなのか・・・・)」
スウゥゥゥゥゥ・・・
シンジは大きく息を吸い込む要領でLCLを吸い込む。
『第一次接続開始』
「(こんな兵器じゃないと戦えない敵・・・それは何だ?)」
『主電源接続』
「(だいたいこれは僕の問題だ。何故マナが巻き込まれないといけない?)」
『A10神経接続開始』
「(僕をこれに乗せる為の人質?ふざけるなよ)」
『A10神経接続問題なし。第二次接続開始』
「(じゃあ僕がもっと素直な人だったら・・・・人の言うことを何でも聞く人だったら・・・マナは拘束されなかった・・・?人質にされなかった・・・?)」
作業は着々と進む。
『初期コンタクト問題なし。絶対境界線突破、エヴァ初号機起動しました』
「(絶対に勝つ・・・そしてマナを助ける・・・絶対に!!)」
『シンクロ率75%!す、凄い!!』
オペレーターは驚きに声を出す。
『なんてこと・・・(これは・・・ドイツのセカンドチルドレンより高い・・・?)』
リツコはふと心の中でそう思った。
『いける・・・(訓練を全く受けていないシンジ君が・・・・信じられない・・・)』
ミサトはそう心の中で思った。

『発進準備!!』

『エヴァ初号機、発進準備!!』
『『『『『了解』』』』』
『第1ロックボルト、外せ』
『アンビリカルブリッジ移動開始』






『エヴァ初号機、射出口へ』
ガコン!
『固定完了』
『射出口、ゲート開け』
『了解』
カシャン!カシャン!カシャン!
射出口の閉じているゲートが次々と開く。
ピーーーッ!
『進路クリア、オールグリーン。エヴァ初号機発進準備完了!』




「碇司令、かまいませんね?」
発進許可をゲンドウにもらうべくミサトが言う。
「もちろんだ。使徒を倒さぬ限り我々に未来はない」
「頑張ってね。シンジ君」
『はい(何が頑張れだ。お前らが僕に強制してるだけじゃないか)』
「エヴァ初号機」
スウゥゥ・・・
ミサトが大きく息を吸い込む。
「発進!!」
ズキュウウゥーーーーーーーン!!
初号機がものすごいスピードで射出された。

第3新東京市内
ブーーッ!ブーーッ!ブーーッ!
ウイイィィィーーーン・・・・・
ゲートがゆっくりと開いていく。
ガコン
ズズズズズズズ ガシャン!!
ゲートが完全に開くとほぼ同時に初号機が姿を現した。
初号機の約100メートル先に使徒が立っている。
「(あれが敵・・・・使徒か・・・)」
『死なないでね・・・シンジ君』
「(何が死なないでだ!ほぼ無理矢理乗せたくせに言うことはいいやがって)」
『リフトオフ!』
ガシャン!ググググ・・・
台座のロックが外れ、初号機が動き出した。


「(赤木さんが言ってたな・・・・これは考えるだけで動く・・・と)」
いくぞ・・・
「だあああああ!!」
『シンジ君、今は歩くことを・・・ってシンジ君、待ちなさい!!』
ガン!ガン!ガン!ガン!
初号機が使徒に向け、走り出した。



続く



あとがき
さてはて・・・次回はシンジ君に頑張ってもらいますか
初号機が暴走しないでシンジが勝つ・・う~ん難しい・・・

次回「暴走?」