学校の屋上

授業中にもかかわらずシンジ達三人はここにきていた。

シンジは双眼鏡でマナが乗っているトラックを追っている。

するとトラックは芦ノ湖の隣にある道路で止まった。

「ケンスケ・・・・僕は行くよ・・・・止めても無駄だよ」

シンジはケンスケに双眼鏡を返す。

「止めるつもりはないさ。でも、手伝わせてくれないか?」

「いいよ・・・・これは僕の問題だから・・・・」

「そうか・・・・・」

 

シンジは学校から出て行った。

 

「ケンスケ、シンジをほっといてえんか?」

「仕方ないだろ・・・シンジがああ言ってるんだ。それに無理に手伝って失敗したらどうしようもないからな・・・」

「そうか・・・・」

 

 

 


怒りに身を任せて・・・

<後編>


 

「シンジ君・・・・本気なのか?」

加持がシンジの言葉を聞いて呆然とする。

「本気です・・・・彼女を助けるために・・・・貸してください」

「そうか・・・・・彼女を守るため・・・・っていうなら貸すしかないな。ほらっ!」

加持が「拳銃」をシンジに渡す。

「確かにシンジ君に貸した。だけど決して人を殺めるんじゃないぞ」

「はい・・・・わかってます」

 

 

 

**********

 

 

「マナ!」

「シンジ・・・・」

シンジがマナの捕らわれているトラックにたどりついた。

トラックの運転手はこの場所にトラックを停車させるとどこかへ行ってしまったらしい。

「マナ、今ここから出してあげるからね」

「え・・・?」

スッ・・・

シンジが加持から借りた拳銃を取り出す。

「シンジ・・・・それって」

バン!!

拳銃で鉄格子についている鍵を破壊する。

「マナ、逃げよう」

「え・・・でもシンジ・・・私は・・・」

檻から出るマナだがなかなか動こうとしない。

その時・・・

 

キキイィィィーーーーーッ!!

走ってきた車が急停止する。

「シンジ君。うまくいったみたいだな」

「加持さん!来てくれたんですか!?」

「まあな。よし、ずらかろう」

「マナ、乗って」

「でも私は・・・・・」

「いいから乗って!」

半分無理矢理マナを車の後部座席に乗せ、シンジも乗りこむ。

キキイイィィィーーーーーッ!!グオオォォーーーーーーン!!

車が急発進した。

 

 

「マナ、どうしたの?さっきから変だよ?」

「だって・・・ムサシを助けたいの・・・・」

「ムサシ?」

「芦ノ湖に潜っているロボットのパイロットの名前よ。私はムサシを誘き出すための囮なのよ・・・・そこをシンジが・・・。・・・ムサシを助けたいの」

「・・・・・それなら僕が彼を助けるよ。だからマナは安全なところにいて」

「シンジ・・・・。お願い・・・・ムサシを助けて・・・・」

マナは涙を流してシンジに頼んだ。

「うん・・・・・・絶対助けるよ」

「シンジ君、どうするつもりなんだ?」

「どうするって・・・加持さん、何がですか?」

「彼女をどこにいさせるんだ?」

「え・・・・・?」

「ネルフ本部には絶対無理だ。それはわかっているな?」

「はい・・・・・。だから僕の家に行ってください」

「シンジ君、それでいいのか?アスカにまた報告されるかもしれないぞ」

「そのことは後で考えます」

「そうか・・・・・」

 

 

 

**********

 

シンジはマナを自分の部屋へと隠れさせた。

そしてネルフ本部へと向かった。

 

ネルフ本部・発令所

「芦ノ湖より出現したロボットは依然進行中!」

シンジが着いた時にはもうロボットは芦ノ湖から姿を現していた。

「第3新東京市内に入りました!!」

「戦自の空軍、陸軍ともにほぼ壊滅状態です」

「葛城三佐、戦自よりエヴァ発進の通達がきています!」

「エヴァを?」

「『我々では歯が立たない。あのロボット兵器を止めてくれ』だ、そうです」

「そう・・・。エヴァの発進準備急いで!!」

「「「「「了解!!」」」」」

 

 

「初号機、零号機、弐号機ともに発進準備完了!!」

「碇司令、かまいませんね?」

「零号機と弐号機の発進は認める、が、初号機の発進は認めない」

「なぜ初号機を・・・・?」

「あの程度のロボットを破壊するなど零号機だけでも十分だ。だから初号機を発進させる必要はない」

『待てよ父さん!!』

通信でシンジが怒鳴る。

『今、零号機だけで十分って言ったよね。なら初号機だけでもいいでしょ!!』

「ふ・・・・・・やりたいのなら好きにしろ・・・・だが初号機に傷をつけるな」

『やってやる!!・・・・・ミサトさん!!』

「・・・・・・・・。初号機、発進!!」

ズキュウウゥゥゥーーーーーーン!!

初号機が射出された。

 

 

 

**********

 

第3新東京市内

ビー!ビー!ビー!

ズズズズズ・・・・・・ガシャン!!

初号機が姿を現す。

『リフトオフ!』

ガシャン!

初号機が動き出す。

「よし・・・・・・(マナ、必ず約束は守るからね・・・)」

ガチャン!

初号機は肩のウェポンラックからプログ・ナイフを取り出した。

「だああああああ!!」

初号機がロボットに向かって突進していく。

ロボット兵器(トライデント)は初号機に気づき、主砲であるバルカンで初号機を狙う。

ドドドドドドドドドドドドドドドド!!

「き・・・・・効くもんか!!」

キイィィン!キイィィン!!

バルカンはあっさりと初号機のATフィールドに弾かれる。

「うああああああ!!」

ズバア!!

初号機はトライデントの動力部らしき場所にプログ・ナイフを突き刺した。

ガキュウウゥゥゥン・・・・・・

停止するトライデント。

しばらくするとトライデントのハッチからひとりの少年が出てきた・・・ムサシだ。

初号機はムサシを潰さないようにやさしく掴んだ。

ズン・・・ズン・・ズン・・・

そして初号機は移動を始めた。

『シンジ君・・・・何をするつもりなの・・・・?』

 

ミサトのマンションの前までくると初号機はしゃがみこんだ。

そしてムサシを掴んでいる腕を放す。

ブシュウ!!

初号機のエントリープラグが半分射出され、そこからシンジが出てくる。

そして唖然としているムサシのもとへと駆け寄った。

「ムサシ・・・君だね?」

「知っているのか俺を?お前は・・・何故俺を助けた?」

「マナに聞いたんだよ。君を助けたのもマナに頼まれたから・・・・」

「じゃあ・・・・お前が碇シンジか・・・?」

ムサシはシンジのことをマナから聞かされていたらしい。

「そうだよ。・・・じゃあマナに会いに行こうか?」

「・・・・・・ああ」

 

 

 

 

「マナ、入るよ?」

シンジは自分の部屋のドアをノックする。

「うん、いいよ」

中からマナの声が返ってきた。

ガラッ

「マナ・・・・・約束を・・・・守ったよ」

シンジが横によける・・・・するとムサシが立っていた。

「マナ・・・・」

「・・・・ムサシ」

「マナ!!」

「ムサシ!!」

二人は抱き合った・・・・強く・・・・。

それからどれだけ時間が経っただろう・・・・。

 

 

「シンジ君・・・・約束守ってくれて・・・・ありがとう」

「いいんだ・・・・マナがしようとしたことを僕がしただけだから・・・」

「本当にありがとう・・・・シンジ・・・・。これは・・・・お礼ね」

「!?」

マナは軽くシンジの唇に自分の唇を重ねた。

 

 

その時・・・・

ガシャン!!

何かが壊される音とともに部屋の中に黒服の男5人が入ってきた。

「誰だお前ら!!」

ムサシが叫ぶ。

そしてシンジとムサシがマナを後ろに隠す。

『ターゲット確認。ただちに拘束する』

「誰の指示でそんなことするんだよ!!」

シンジが叫ぶ。

『・・・・・・碇司令だ』

「父さんの・・・・」

黒服の男達はマナとムサシを捕まえた。

「放してよ!!」

「放せよ!!」

抵抗する二人だが大人の男の力にかなうはずがない。

「うっ!?」

シンジは薬で眠らされた。

そして二人は連れて行かれた・・・・。

 

 

 

 

 

数時間後、シンジは目を覚ました・・・・そして何かを決意したようで加持を呼び出した。

 

 

**********

 

「シンジ君・・・今度はなんだい・・・?」

「カードキー・・・司令室に入れるやつを貸してください・・・・」

「司令室にだと・・・?」

「男としての・・・・決意をしたんです・・・・」

「そうか・・・・じゃあこれを2時間だけ君に渡す・・・・2時間経ったらなくしたという連絡をリっちゃんにする。そうしたらそのカードは使い物にならなくなるはずだ。だからそれまでにやりたいことをするんだぞ」

加持がシンジにカードキーを渡す・・・ゲンドウの持つマスターキーに近いレベルのカードだ。

「じゃあな、シンジ君。後悔しないようにな・・・・」

「はい・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

司令室

ゲンドウが電話をしている。

「ああ、そうだ。・・・あの二人はどうした?・・・・殺したんだな・・・・ああ、問題ない・・・」

カチャ・・・

ゲンドウは受話器を置いた。

「・・・・・・・・これですべて問題ない・・・・・」

 

ブシュウ!

司令室の扉が開き、シンジが入ってくる。

「・・・・・・・・父さん・・・・・」

 

「シンジ・・・・何故お前がここに!?」

「父さんに・・・・・会いたかったんだ・・・・」

「なんだと・・・?」

シンジはゲンドウに近づいていく。

「父さんと話がしたかったんだ」

「話だと・・・?」

「あの二人・・・・マナとムサシ君について・・・・・ね」

「ふ・・・・あの二人はもう軍に処分された。もうこの世にはいない」

「!?・・・・・二人が・・・・・死んだ・・・・?」

シンジの体がブルブルと震えだす。

「諦めるんだな・・・・・シンジ」

「うわあああああああああああああああああああああ!!!」

シンジは喉がさけるような声で叫んだ。

「・・・・・・・・・・・・・・(・・・・これは・・・?)」

シンジは自分のズボンのポケットに何かが入っていることに気づいた。

手を突っ込んで触ってみる・・・・・。

次の瞬間・・・・シンジの表情が変わった。

スッ・・・・

シンジは静かにズボンのポケットから拳銃を取り出し、ケンドウの額に銃の先をあてた。

「父さん・・・・僕は許せないよ・・・・・・マナを殺した・・・・・・お前を!!」

 

バァン!!

一発の銃声が司令室に響いた・・・・。

 

 

 

 

 

そして・・・・・

 

 

 

 

その数十秒後・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バァン!!

 

 

もう一発の銃声が響いた・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

−終劇−

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


あとがき

僕はどっからどう転んでもダーク作家みたいですね・・・

あぁ・・・・なんというヘボ作だ・・・・

・・・・・・・・しくしく・・・・

 

とりあえず読んでくれてありがとうございます


PREV BACK NEXT