1週間後

 

第3新東京市立第1中学校・2−A教室

ガラッ

「起立、礼!着席」

担任の老教師が入ってきたので生徒は挨拶をした。

この号令をかけているのはクラス委員長の「洞木ヒカリ」である。

小学校の時からずっとクラス委員長をしているしっかり者(?)だ。

「え〜、今日は転校生が二人もきました。さあ、入ってきなさい」

ガラッ

男の子と女の子、各一名が入ってきた。

少年は右目の周辺に包帯が巻かれ、服を着ている為にわからないが腹部にも包帯が巻かれている。

少女の両手には包帯が巻かれ、素手は見えない、こちらも服を着ている為にわからないが腹部にも包帯が巻かれている。

「ねえねえ、あの怪我何かしら?」「可哀相・・・」「か・・・かわいい・・・」「何で二人とも包帯を巻いてるんだ?怪我してるのかな・・?」

などなど教室の中が少し騒がしくなる。

二人ともチョークを取ると、自分の名前を黒板に書き始めた。

カツカツカツ・・・・

名前を書き終えると、チョークを置き、生徒がいる方を向いた。

「碇シンジです。よろしくお願いします」

「霧島マナです。よろしくお願いします」

何かぎこちないのだが、マナは微笑んだ・・・・シンジは無表情。

「碇君と霧島さんの席は・・・・後ろに二つ空いている席があるのでそこを使ってください」

「「はい」」

 


ヒネクレタ少年?

第1章 〜嫌な少年?残酷な機関?〜


第8話「僕は(私は)転校生」

 

授業中

「これが世に言うセカンドインパクトでして・・・そのころ私は・・・・」

数学の時間なのだが老教師は授業そっちのけでセカンドインパクト体験談を始めてしまった。

だいたい老教師の授業はこうなってしまうのであまり進まないのだ。

それにその話に耳を傾ける生徒はいない、老教師本人はそう思っていないだろうが絶対ただの時間の無駄だ。

「おいおい、あの霧島ってやつめっちゃ可愛いじゃん!!」「俺、今度アタックしてみようかな・・・」「無理無理、お前なんかじゃ速攻で振られるのオチさ」「っていうかあの碇って霧島と関係あるのか?一緒に転校してきたけど・・・」「ありえる、ってことは!?」「偶然だろ偶然。それに同じところからきたとしても仲が良いとは限らないぜ」

と、こんな感じで話しても老教師は耳が遠くて聞こえないのか無視しているのかわからないが、注意されることはない。

「碇君って何だか少し怖い感じがしない?」「言えてる言えてる、何だか無表情で怖い・・・」「それに怪我してるし・・・喧嘩してできた怪我だったら怖いわ・・・」「じゃあ霧島さんの怪我は?両手に包帯巻いてるけど・・・?」「手・・・ね、案外料理してて火傷したとかそういうのじゃないの?」「う〜ん、意外とこんなのじゃないの?例えば霧島さんが男に絡まれてたのを碇君が助けに入って・・・・ってな感じで二人とも怪我したんじゃないの?」「でもそれじゃあ二人は同じところからきたってことになるわよ?」「そうそう、それにそんなドラマみたいなことあるわけないわよ」

クラスの男子はマナの話で、女子はシンジのことや二人の怪我、関係などの話で陰で盛り上がっていた。

「でもあの二人・・・気になるわねぇ・・・」「でもここって非常事態宣言とか発令される場所なのによく転校してくることになったわね」「噂のロボットのパイロットだったりするんじゃないの?」「あ!それありえる!!ユカ、あんた聞いてみなさいよ」「え!?私が!?」「大丈夫、パソコンで文字打ち込んで送信するだけ、簡単じゃない」「わ・・わかったわよ」

カチャカチャカチャ

「崎本ユカ」は頼まれた通りにメッセージを入力、送信した。

「「・・・・・ん?」」

シンジとマナのパソコンにメッセージが送信されていきた。

[ あのロボットのパイロットというのはホント? Y/N ]

「「!?」」

思わずシンジとマナは横を向いてお互いの顔を見た。

「シンジ・・・パソコンにメッセージが・・・」「・・・僕もだ」「パイロットか?・・・だって。どう返事する?」「う〜ん・・・・あそこって機密機関じゃなかったっけ?」「うん・・・たしか・・・」「ってことは不用意に情報を漏らさない方がいいよな・・・?」「うん・・・多分」

と、隣の人にも聞こえるか聞こえないかというくらいの声で話す二人。

カチャカチャカチャ

二人は返事を打ち込み、発信者に返信した。

[ あのロボットのパイロットというのはホント? Y/N   「NO」 ]

という二通メッセージがユカのパソコンに返信されてきた。

「あれ・・?違うんだって」「ちょっと待って、さっき二人が向き合って何か言ってたわよ。何か怪しいわ」「そうそう、怪しいわ」「今度は確信的なメッセージ送ったら?」「そうそう」「わ・・・・わかったわよ」

カチャカチャカチャ

ユカが別のメッセージをシンジとマナに送った。

「「・・・・?」」

[ 秘密にしないといけないのはわかるけど本当のこと教えて欲しいな、パイロットなんでしょ? Y/N ]

「「!?」」

今度は横目でお互いを見、ひそひそとシンジとマナは話し出した。

「シンジ・・・どうする?」「・・・・・正直に答える?」「・・・・そうね」

カチャカチャカチャ

返事を打ち込み、返信した。

[ 秘密にしないといけないのはわかるけど本当のこと教えて欲しいな、パイロットなんでしょ? Y/N  「YES」 ]

ユカのパソコンに返答が返信されてきた。

「本当だったんだ!!すっごーい」「ユカ、みんなにも教えてあげようよ!!」「うん、わかった」

カチャカチャカチャ

メッセージを打ち込み、シンジとマナ以外のクラスメイト全員のパソコンに送信した。

[ 碇君と霧島さんはあのロボットのパイロットよ ]

このメッセージをクラスメイトのパソコンが受信した次の瞬間・・・

「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「ええええ〜〜〜!?!?!?」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」

教室内は騒然とし、シンジとマナの周りに人が集まってきた。

だが、人だかりになるわけではなく、シンジとマナの机の前に一列に生徒は並んでいた。

 

「ねえねえ、あのロボットの名前は!?」

「エヴァンゲリオン・・・・エヴァンゲリオン初号機」

 

「どうやって選ばれたの?」

「選ばれたんじゃなくて連れてこられて「乗れ」って言われたから乗っただけなんだけど・・・」

「すっごーい!!まるでアニメみたい!!」

 

という感じで質問が繰り返される。

 

「必殺技とかあるの!?」

「必殺技ぁ?・・・・ない・・・・と思うけど・・?」

 

呆れる質問もあった・・・。

 

 

で、授業も後半にさしかかったその時、

「その怪我・・・どうしたの?」

みんなが気にしているようで気にしていないことを質問された。

「これは・・・・あの・・・・・戦った時に・・・・」

「敵と戦った時に怪我しちゃったの」

少し動揺するが、二人は質問に答えた。

「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「!?!?!?!?!??」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」

「・・・・・じゃあここを守る為に戦って・・・・怪我したの?」

と、ユカ。

「かなり重傷だったんだけど・・・僕は1回心臓止まっちゃったらしいし・・・・」

「私は両手がダメになる直前だったとか・・・・」

「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「えええ〜〜〜!?!?!?」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」

「な、そこまでして・・・ありがとう!!」「ありがとう!!」「ごめんなさい・・・私達の為に・・・」「そんな酷い目に遭ってまで戦ってくれたのか・・・・ありがとうな!!碇、霧島!!」「ありがとう!!碇君!!霧島さん!!」

ってな感じでお礼を言われまくるシンジとマナ。

「あの、みんな・・・いいよ、別にそんなこと。なあ・・?マナ」

「うん、シンジの言う通りだよ。みんないいよ、お礼なんて・・・」

「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「え゛!?」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」

一同呆然。

「あの・・・今・・・「シンジ」・・・「マナ」で呼び合ってなかった・・・?どういう関係なの・・・?」

沈黙を打ち破り、ユカが勇気を出して聞いてみた。

「あの・・・・ええ・・・・・っと・・・・どう言えば・・・・」

シンジは戸惑っている。

マナはユカの耳元でこう囁いた。

「Aが進んだ仲かな?でもBじゃないからね。シンジったら激しいんだから・・・・(はあと)」

「!?・・・・そ、そんな関係だったの!?ふ、不潔よおぉ〜〜!!!」

と、叫びながらユカは教室から走って出て行ってしまった。

「あ、ユカ!!待ってよお〜〜!!」

数人の女子生徒がユカを追いかけて教室から出て行った。

もちろんマナが言ったことはユカにしか聞こえないように言ったので他の生徒は知らない。

「マナ・・・・何言ったの・・・?」

シンジがかなり焦った表情でマナに聞く。

「秘密♪」

「ふ、二人ってどういう関係なの!?」「おい、付き合ってるのか!?」「霧島さん!!答えて!!碇君とはどういう関係なの!?」「碇!!答えろ!!」

と、二人の関係についての質問攻撃が始まった。

エヴァの話はどうなったんだ?

 

ピー!ピー!

シンジの持っていた携帯電話が鳴った。

ピッ

「もしもし・・・ミサトさん?どうしたんですか?・・・・・はい。わかりました」

ピッ

「どうしたのシンジ?」

「ミサトさんからの呼び出し、マナと一緒に本部に来いだって」

 

「「先生、事情があるんで早退します」」

セカンドインパクト体験談をまだ話していた老教師に二人はそう言うと、教室から走って出て行った。

「あ〜〜!!二人とも待って!!まだ聞きたいことが沢山あるのにい〜〜!!」

「行っちゃった・・・・明日くるかな・・・?」

「さあ・・・・そんなこと私に聞かれてもわからないわよ」

 

 

 

 

 

続く

 


あとがき

うん・・・・やっぱりそうだ・・・・短いな

これ以上減らないように注意しないと・・・

あれ?アスカが転校してきてない?

と、思う人もいるでしょうけどとりあえず安心してください

そのうち転校してきます

 

次回予告・第1章最終話・第9話「トウジとケンスケとヒカリ」

トウジの妹のアキは、使徒戦に巻き込まれて怪我をしてしまっていた

そのことでエヴァのパイロットであるシンジとマナにトウジが迫る

その場はヒカリが何とか止める・・・

そしてシンジとマナは、ネルフ本部で何があったかをトウジ、ケンスケ、ヒカリの三人に話すのだった


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