『将来の夢 

2年C組 碇シンジ

僕が将来なりたいもの・・・それは今考える必要はないと僕は思う。だって大人になればなるほど自分の進んでいる道は変わるだろうし、現代社会だって変わっていく。だから僕は今から将来のことを考える必要はないと思った。だから僕の文はここで終わる』

・・・・・と僕は作文に書いたら先生に「真面目にしろ!」と言われてしまった。

『将来の夢

2年C組 霧島マナ

私の夢はシンジ君のお嫁になることです。シンジ君はちょっと変わった性格かもしれないけど私はそんなシンジ君が好きです。私の将来はそれ以外に考えることはできません』

・・・・・と私は作文に書いたらシンジと私は先生に「もっと中学生らしい付き合いをしなさい!」と言われてしまった・・・本気なのになぁ・・・。

で、さらに先生に「君達みたいなのが不純異性交遊の原因となるんだ!」とまで言われてしまった・・・。

 

先生に作文を「書きなおしなさい」と言われたが僕とマナはそれを断り、職員室をあとにした。

そしていつものようにマナと二人で帰った。

僕は父さんの知り合いのおじさんの家に帰宅し、庭につくられた自室の中にあるベッドに横になった。

マナの家はおじさんの家の隣の家。

でも今日はいつもと違うことがあった。

 

僕あての手紙がきていたのだ。

 


ヒネクレタ少年?


プロローグ「父からの手紙」

 

「ふう・・・・」

シンジは深いため息をついた。

僕にはよくわかっていた

今、僕がいるこの「勉強部屋」だって・・・

おじさんが邪魔な存在の僕を家に入れたくないからつくったのだということ

今のおじさんは僕の生活費として父さんが僕に送ってきているお金を僕には知らせず、自分の息子のために使っているということ

この家に僕は必要とされていないということ

 

よくわかってるんだ・・・

 

「・・・・・・・・・・・・」

シンジは今日届いた手紙を手に取り、封を切った。

中には何かのカードと女性の写真、そして『来い! 碇ゲンドウ』と書かれた紙が入っていた。

「今更なんなんだ・・・?父さん」

しばしの沈黙・・・・。

 

「シ〜ンジ〜!遊びにきたよ〜〜♪」

ガチャ

部屋の扉を開け、マナが入ってきた。

そう・・・・いつものように。

「シンジ・・・?」

いつもブルーな感じのシンジだが、今日はさらにブルーなシンジなのでマナは驚いた。

「マナ、どうかした?」

「ううん、何でもない。・・・・・あれ?」

マナはベッドの上にある手紙を見つける。

そして手にとって読んでみる。

「・・・・・・・・」

『来い!』とだけ書かれた感情のカケラもない手紙をマナは見た。

「シンジ・・・行っちゃうの・・・?」

「・・・・ああ。僕を捨てた父さんが呼んでるんだ。何か用があるはずだからね」

声を震わせた言ったマナに対して、シンジはなんのためらいもない言葉を返す。

「・・・・・・・いつ・・・?」

「紙の裏に日時が指定されてた。だから明日行くんだ」

「じゃあ・・・今日が最後なの・・・?ここにいるのは・・・」

マナはうつむいてしまってその表情を知ることはできない。

「ああ。そういうことになるね」

シンジに「ためらい」というモノはなかった。

「もう・・・会えないの・・・?帰ってくるよね・・・?」

マナの表情はわからないが、床に水滴が落ちていた・・・ということは確かだ。

「それは・・・わからない」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

ガチャ!!

無情の言葉を聞いたマナは、乱暴に部屋の扉を開け、走って出て行ってしまった。

「マナ・・・・・(!?)」

ここでシンジはマナの立っていた位置に水滴が残されていることに気づいた。

マナが・・・・泣いてた・・・?

 

次の瞬間、シンジも部屋を飛び出していた・・・。

 

マナがシンジのことをよく知っているので、シンジもマナのことをよく知っている。

だがそのシンジにもわからないものはあった。

「女心」

である。

 

 

20分後

シンジは公園のベンチに座っているマナを発見する

 

「・・・・・・・ごめん」

マナの背後からのシンジの言葉はそれだった。

マナは驚いて振り返る。

「・・・・・・シンジ」

謝らないと・・・それが僕の頭にあったことだった

「さっきは・・・ごめん。酷い言い方しちゃって・・・」

酷い言い方とは思えないかもしれない・・・

でも、今のマナの表情を見るとそう思ってしまう

マナは泣いていた。

「いいの・・・。事実を受け止められなかった私がいけないんだから・・・・」

「・・・・帰ってくるよ。あっちでやるべきことをすべて終わらせたら・・・」

「シンジ・・・」

「今」のシンジの言葉には「感情」がこめられていた。

いつも無情なシンジが見せた感情であった。

「絶対・・・帰ってくるよ。マナに会うために・・・」

「・・・・・・嬉しい・・・」

ベンチから立ちあがり、マナはシンジに抱きついた。

スッ・・・

驚きながらもシンジはマナの体に手をまわした。

「シンジ・・・・」

マナは体をシンジにあずけ、目を閉じた・・・。

今ならマナを自分のすきなようにすることができる。

だが・・・・シンジはなにもしなかった。

「ここから先は・・・・帰ってきてからのお楽しみ・・・・だね」

「しんじのえっち・・・」

 

「「くくくっ・・・・・アハハハハハハハハハ!!」」

久しぶりに二人で笑った・・・。

心の底から・・・・。

 

そして、ゆっくりと二人は離れると、自分達の家へと帰って行った・・・。

 

 

 

 

次の日

『〇〇〇駅行きの電車、発車します。お乗りの方はお急ぎください』

「じゃあね・・・シンジ。・・・絶対帰ってきてね』

「大丈夫だよマナ。そう深く考えるようなことじゃないよ・・・きっと」

「そうだと・・・・いいね」

シンジは電車に乗った。

『発車します。ホームにいる方は黄色い線の内側までお下がりください』

プルルルルルルルルルルルルルル!

プシュウ!

ドアが閉まった。

ガタン・・・ゴトン・・・ガタン・・・ゴトン・・・

ゆっくりと電車は走り去って行った・・・。

ホームにマナを残し・・・。

 

 

 

 

プロローグ・終

第1章へ続く

 


あとがき

ええ、もうただの本編系ですね

でもこれはこれでシンジの性格が違いますけど・・・

今後も読んでくれるお方はあまり期待しないで読んでくださいね

 

次回「使徒、襲来」

シンジはいきなり逃げ出すのか・・・?


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