神々への戦い
第三話 聖域での死闘
がお
「・・・・・・・おい。」
「お前の持ち場はあっちだろう。」
「寝るな!コラ!」
「こっちが足りねえ~~誰か回してくれ~~」

・ ・・・聖域が騒がしい。

ここは聖域<サンクチュアリ>。ギリシアにある聖闘士<セイント>発祥の地である。
この聖闘士<セイント>の総本山とも言うべきこの地は古くからアテナを守護していた。
しかし、アテナを守護するとはいえ、聖域には結界が幾重にも施されているため普段はこれほどに仰々しく警備は行っていない。
だが今は世界中の聖闘士<セイント>と雑兵がほぼ全員集結している。そう、黄金聖闘士<ゴ-ルドセイント>までもが・・・
このような事態は例が無いと多くの雑兵や聖闘士<セイント>は疑問を抱いている。
だがその疑問もまもなく晴れるだろう・・・死闘という名の太陽によって・・・

・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・

「ギャアアァァァァァァァ!!」



静かな夜に雑兵の悲鳴が響き渡る。
「ウアアアァァァァ!!」
「ヒャァァァァァァ!!」
あちこちで悲鳴が上がる。
「なんだ?」
「なにかあったのか?」
聖闘士<セイント>の最下級である青銅聖闘士<ブロンズセイント>一角獣星座<ユニコ-ン>の邪武、大熊座<ベア->の激が悲鳴の場所へ向かう。
そこには、異様な光景が広がっていた・・・・
いくつかの雑兵の死体が転がる中で一つだけ立っている死体があるのだ。
死臭を撒き散らしながらその死体が二人の方を向く。
「な・・・・なんだ?コイツは?」
その死体は明らかに腐乱しており、顔には虫食いの穴がいくつもあり、骨が突き出ていた。
「ちっ。なんにしろコイツは敵だろう。騒ぎの原因はコイツだ!」
「うおおぉぉぉぉ!」
激が死体に向かって拳を繰り出す。

ゴワシャァァ!!

死体は異臭を放ちながら四散した。
「へっ。あっけねえ。」



「そうはいかねえみたいだぜ。激。」
「な・・・」
いつの間にか辺りは死体で囲まれていた。
「団体さんでお出迎えみたいだぜ。」
「キリが無え。沙織お嬢さんも気がかりだ。一気に駆け抜けるぜ。」
「おおおおおぉぉぉぉ!!」



「誰ですか?」
黄金聖闘士<ゴ-ルドセイント>牡羊座<アリエス>のムウが何かの気配を感じた。
「この聖域で起きた騒ぎ、異様な小宇宙<コスモ>はあなた達が原因でしょう?」
「この12宮の入り口、白羊宮の守護者である私にごまかしは通用しません。姿を現しなさい!」
「フッ。ムウよ。誰に向かって大きな口を叩いているのだ?」
「何?」

!!

「あ・・あなたは・・・」
「そうだ。この師を忘れたわけではあるまい。」
「前教皇、牡羊座<アリエス>のシオン!!」
「な・なぜ、あなたがここに?しかも若返りその牡羊座<アリエス>の聖衣<クロス>纏ってくるとは・・・?」
「ムウよ。お前と話している暇は無い!そこをどけ!」
「え・・・・」
「それで、あなたはどこに行かれようというのですかな?」

!!

「お前は、獅子座<レオ>のアイオリア!」
「ア・アイオリア・・・あなたが何故この白羊宮に?」
そう。アイオリアが守護すべき獅子宮は5番目の宮なのだ。
「オレだけではないぞ。ムウよ。他の黄金聖闘士<ゴ-ルドセイント>もここにきている。」
「な・なにぃ!!」


蠍座<スコ-ピオン>のミロ!!


牡牛座<タウラス>のアルデバラン!!


乙女座<バルゴ>のシャカ!!


天秤座<ライブラ>の童虎!!


「何故、皆がここに?それに老師まで。」
ムウが困惑するのも無理は無い。本来、黄金聖闘士<ゴ-ルドセイント>は各々の宮において待機し敵を討つはずなのだ。
それが入り口の白羊宮に全員集合するなど前代未聞の出来事である。
「フッ。そういうことか。童虎よ。」
シオンが語りだす。
「今までの一人が自分の宮を守るという方法では実力が拮抗した相手が同時にきた場合は敗北は必至。だからこの白羊宮で勝負をつけようということか。」
「ホッ。ハ-デスの配下になったとはいえ元は黄金聖闘士<ゴ-ルドセイント>じゃからな。一斉に来られてはひとたまりも無いわい。」
「やはりその冥衣<サ-プリス>を纏っているということはハ-デスの配下になったということか。しかし、何故です!?貴方はアテナを補佐する教皇という立場にあった者。何故ハ-デスの手先になど?」
ムウがシオンに問う。
「アテナの首を取るためよ。」
「あなたは・・・アイオロスにいさん・・・」
アイオリアの兄であるアイオロスが姿を現す。
「アテナの首を取ってまいれば永遠の命を下さるとハ-デス様はおっしゃった。」
「だから我らはアテナの首を取るのだ。」
「邪魔をするなら殺してでも通るのみ。」
デスマスク、シュラ、カミュ、アフロディ-テが姿を現す。
「君たちは正気か?それでもアテナの聖闘士か!?そんなもののためにアテナの首を取るだと・・・」
「貴様ら・・・断じて許さん・・・今この場で新たなる死をくれてやる!!」
ミロがスカレッドニ-ドルを放った!!
それを合図にしたかのように皆が散る。
シャカとカミュは処女宮の脇にある沙羅双樹の園へ。
アイオリアとアイオロスは聖域の東の岩場へ。
アルデバランとムウ、そしてアフロディ-テとシュラは聖域の闘技場<コロッセオ>へ。
ミロとデスマスクは聖域の入り口の門へ。
童虎とシオンはこの白羊宮へ残った。
「童虎よ。その醜く老いた体で私に勝てると思うのか?」
そう童虎はもう人間の寿命を遥かに超えておりもはや全盛期の力は残ってはいない。しかし、シオンはハ-デスからもらった18歳という肉体があるのだった。当然、力も。
「勝負というものはやってみなければわからんのじゃ。」
「いくぞ!シオン!!」
童虎が拳を繰り出す。
「ゴオッ」
「シュバッ」
しかし、シオンにはことごとくかわされてしまう。
「遅い、遅いぞ。童虎!そのような拳で私を倒すことなどできん。」
「敵を倒す拳というものはこういうものだ!!」

ゴォ!

ズガァ!!

シオンの拳が童虎へと食い込む。

ドガァ!!

その威力に壁まで吹き飛ばされた童虎へすかさずシオンが組みかかる。

ガシィ!!

力と力がぶつかり合う。しかし、あきらかに童虎が押されている。
「ふふふ。童虎よ。これで我々の目的は果たしたも同然。」
「な・なにぃ!」
「こういう事ですよ。老師。」
そこには双子座<ジェミニ>の黄金聖闘士<ゴ-ルドセイント>であるサガが現れた。
「サ・サガ。お前までもがハ-デスに・・・」
「童虎よ。余所見をしている場合ではないのではないか?」
シオンがさらに童虎を追い詰める。
「行け。」
サガは頷き白羊宮の出口へと走る。その後ろには数体の冥闘士の姿もある。
「い・いかん。このままではアテナのいる教皇の間へ・・・」
そう。サガはこのままアテナの眠る教皇の間へ行くことを狙っているのだ。
「このままではアテナの命が危ない。くおぉぉ・・・だ・誰か・・・・」
白羊宮の出口を通り抜けようとしたその時サガが飛んだ。


ズガオオオオオオォォォォンン!!


凄まじい爆音とともに白羊宮の出口が崩れ、サガと冥闘士<スペクタ->の進行を阻んだ。
「ウオアアアァァァ-」
「グハアアァァァ-」
サガはとっさに空中へ飛び事を避けたが、その後ろに控えていた冥闘士<スペクタ->はその威力をまともに浴びて全滅してしまった。
「・・・・・・・お前か。」
「サガよ。死してなおアテナの命を狙うとはな。やはりお前は悪そのものだったか。」
「ほざけ。その悪を私に植え込んだのは貴様だろう。だが、何故貴様がここにいる?」
その土煙の向こうから現れたのは双子座<ジェミニ>のサガの双子の弟、もう一人の双子座<ジェミニ>の黄金聖闘士<ゴ-ルドセイント>カノンだった。





後書きになったらいいもの。

ど~も~。おはこんばんちは。がおで~す。
今回は苦労の連続でした。
これ書いてる途中に何回フリ-ズしたことか・・・(号泣
2回くらいセットアップし直したから出すのが遅れてしまいました。
ごめんなさいです。
それはさておき今回はやっと戦闘が始まりました。
第一戦目は反逆兄弟(爆)のサガVSカノンです。
この二人は聖闘士星矢の中でも1.2で好きなので、気合を入れて書きたいところですね。
戦闘が多くなってくると表現の方法が難しくなりそうで恐怖です。
誰か、僕に力を!!
では読んでくれた貴方にこの技を捧げます。

幻朧魔皇拳!!
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