それは、移り行く時間の中で
唯一闇が支配する時
だが、闇はいずれ消え
朝と言う光になる
だが、闇を望むものもいる
闇が消えずに
そのまま自分の存在を
消してほしいと・・・
一人の少女がベッドで寝息を立てている。
『pipipi pipipi pipip・・・』
急にそんな機械的な音が部屋に鳴り響く。
「う~ん・・・」
カチ
寝ぼけた目をこすりながら時計のアラームのスイッチをOFFにする。
時間は5時30分学校へ行くにしては早すぎるこの時間。
そんな中、司は今日から通う学校の制服に身を包む。
Yシャツを基にデザインされたシンプルなシャツに上着を羽織り、膝上位までしかないスカートを穿く、きわめつけに緑のスカーフのようなネクタイ。
制服を着終えた司は一人台所に立つ。
「私とした事が・・・」
司は学校へ向けて走っていた。
「自業自得だと思うな・・・」
その横を顔色一つ変えずに走る魁斗。
「料理なんて3年ぶりくらいだから・・・」
「それで時間がかかったと・・・」
なれた口調で話しながら学校へ走る二人。
それから数分、ようやく学校へ辿り着く。
「はあ、はあ、それじゃあ私と魁斗は職員室に行きます・・・て、竜君は?」
そう言い辺りをきょろきょろする司。
「ねえ、アレかな?」
魁斗の指差す方向を司は目で追ってみるするとそこには・・・
「竜君!!大丈夫?」
竜也が倒れていた。
司は竜也の元へかけより竜也を引き起こす。
「お・・・お前ら、よく・・・あの運動量で息切れ起こさへんな・・・」
竜也は肩で息をしながら何とか台詞を吐き出す。
「それじゃあ竜君、私たちは職員室へ行くから」
そう言い竜也と別れる。
ここは竜也の教室
竜也は机に突伏してピクリとも動かない。
そんな竜也に後から声がかけられる、竜也がそっちを振り向くとそこには。
「誰や?お前・・・」
知らない男子生徒がいた。
「おいおい、それはないだろ・・・大の親友を相手に」
その男子生徒はあからさまに落ち込んでみせる。
「はあ…それで裄人、俺になんか用か?」
溜息をはきながら裄人と呼ばれた青年に話し掛ける。
その言葉に反応したのか裄人は急に笑顔になり竜也に話し始める。
「実は今日、転入生が来るらしい」
その言葉を聞き竜也の頭に少女の顔が浮ぶ。
だが、反応しない竜也に裄人は詰め寄る。
「何だ?その反応は・・・もっと驚けよ」
と、そこでHR開始のチャイムが鳴る。
チャイムと同時に担任が入ってくる。
「席につけー、今日は皆に良い知らせがある、実は今日からこのクラスに新しい仲間が増える、いわゆる転校生だ。」
その言葉を聞いた瞬間魂の雄叫びを放つ男子生徒達。
それに反比例するかのように予想のつく竜也は溜息を吐いてそれを見守る。
「入ってきたまえ」
先生の声とともに一人の少女が教室に入ってきた。言うまでも無く司だ。
それを確認した竜也はそのまま、深い眠りへと落ちていった。
司が送るフリートークコーナー
ぱふぱふ ドンドンドン
「ど~も~♪司です」
「さてと、それじゃあ司?話してもらおうか?」
「・・・な、何おかな?」
「とぼけるな、契約って何や?今回話すゆうてたやろ」
「あははははは・・・さようなら!!!」
「あ!!!逃げられたか」
「くそ、何もやる事無いし・・・さっさと終わるか・・・」
「それじゃあ、また次回で」
・・・・・・
・・・
「虚しい・・・」